犬を飼っている。小さな犬で飼い主の約二十分一の重さだ。従順さを示すためか、近づくと膝に乗り手を「ペロペロ」舐める。
「なめるなよ、なめなくていいよ」と声をかける。同時にこの言葉には別の意味があることがいつも気にかかる。
先日調べた。「舐める」「嘗める」「無礼る」。「舐める」は舌でなめる。「嘗める」は「新嘗祭」と使われて、食べる意。「無礼る」はなめ(無礼)が動詞化したもの、原義は「ぬるぬるすべる感じを言う」と。「軽くみなす」「甘くみる」「みくびる」。万葉集六にも「余が振る袖を無礼しと思うな」とあると。
「みくびる」意の「なめる」に漢字をあてると、「無礼る」だ。武士の時代を支えた「無礼者」、「なめもの」音(よみ)もありそうだ。
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