新型コロナウィルスとの今共存
生物は個体として生きる。一方個体の限界を超えるために、生物は群れをつくることを覚えた。ヒトはさらに神とか国家などという抽象概念を用いて億単位の集団をつくった。これが文明と呼ばれるものの実態である。中国新聞4月10日オピニオン欄作家池澤夏樹氏の特別評論だ。 私は文明について改めてその意味を知った。
ヒトは今の世界に君臨しているように見える。しかしヒトは無敵ではない。ウィルスがいる。ウィルスに抗生物質は効かない。ウィルスも含め、生存に有利な場を見つけて身内を増やす事以外に、生物の欲望はないと。 ここでいう生物の欲望とは、素直に種の保存だろう。
私達日本人社会では少子化がもてはやされて、種の保存が大切にされなくなっているようにもみえる。苦を嫌い、楽を求めて所帯を持たない選択者も多くなったともいう。どこに向かって社会は進んでいるのか。 話題を戻そう。
ウィルス感染を避けるには人と人との間に距離が必要という。一方、人の生活には接近が必要だ。ウィルス感染回避の今、私達は相互依存の人社会には生活できていない。
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