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常識と洞察力の違い

2007年09月20日 | 心理療法ハッピーライフ
常識と洞察力の違い


2007年9月20日(木)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋


今日は、心理療法ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。


「常識と洞察力はどう違うのでしょうか?」
というご質問がありました。

常識 = 洞察力 ではありませんが、

洞察力で常識を作っている部分があります。

常識とは、岩波国語辞典によると、
「健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮の分別」
とあります。

思慮の分別の部分を洞察力で全てではありませんが作っていますから、常識と洞察力が近い存在に感じるのです。
(過去の洞察した結果は知識になって、似たような状況の判断材料になります。)


例えば、振込み詐欺を例に取りましょう。

まず、振込み詐欺に騙されたニュースが数多く放送されていますが、振込み詐欺の電話が掛って来ても騙される人は極一部だという事を鳥瞰(ちょうかん)して下さい。
客観的に見て下さい。
振り込み詐欺に騙された人の報道がほとんどですが、騙されたからニュースになるので騙されなかったら重要なニュースにはならないのです。
ほとんどは失敗のはずです。
しかし、分別がなかったり周りが見えなくなって分別が発揮できなかった結果、騙されているという事を洞察して下さい。
これが、常識であり洞察力です。


さて、私の所にいらっしゃる方の多くが、
「仕事が辛い」
「仕事場の人間関係が辛い」
などと言います。

しかし、同じ職場で同じ仕事をしているのに、仕事ですから多少は辛いでしょうが、私の所や病院に行く必要のない人もいます。

そして、どちらが多いかというと、当然ですが、私の所や病院に行く必要のない人の方が圧倒的に多いのです。

肉体的な疲れは同じようなものでしょうから、この辛さの違いは心の疲れ方の違いなのです。


今日のテーマの常識と洞察をキーワードを使って説明をして行こうと思います。

結論を先に言うと、前者の仕事や仕事場の人間関係などが辛くて私の所や病院に行かなければいけない人は、洞察力が劣っている為に常識「健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮の分別」が足りないのが原因なのです。

多くの人は程度の差がありますが、困らない程度の洞察力があり結果、常識を持っていますから、

例えば、上司に怒られたら嫌ですが翌日無断欠勤をするほど怖がりません。

理由は、洞察力で上司の考え方が或る程度理解出来ているからです。

しかし、十分な洞察が出来ないと怖くて怖くて仕方がありません。

すると、同じ所で同じ仕事をしていても精神的にとても疲れます。

怖い事だらけになります。


今日のお話、分かりましたでしょうか?

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