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何故、詐欺被害者は何度も詐欺に遭うのか?

2007年09月27日 | 心理療法ハッピーライフ
何故、詐欺被害者は何度も詐欺に遭うのか?


2007年9月27日(木)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋


今日は、心理療法ハッピーライフの矢野裕洋です(笑)。


今朝のニュースで、約30年前に原野商法の詐欺に遭った人達が又詐欺に遭っている、

詐欺に遭った人の名簿が売買されていて一度詐欺に引っ掛かった人を再び騙そうとしている詐欺師たちがいる、などと報道されていました。

又、昨夕のニュースでは出資金に対して年利30%以上の金利を謳って資金を集めた会社が集団訴訟される報道がありました。


以前から言われている事ですが、詐欺に騙される人は何度も騙されるのです。

また、世の中こんなに良い話が有る分けがないと、ちょっと鳥瞰(ちょうかん)するだけで分かりそうなものなのに、と思うような詐欺に騙される人達が後を絶ちません。


通常の考え方ですと、
「一度騙されれば学習をして二度も同じように騙されないのではないだろうか。」
と考える人が多いと思いますが、実際はそうではないようです。

また、ねずみ講のような詐欺は何十年も前からたくさん報道されているのに、
「過去にこのような詐欺があったのだから過去から学習しそうなものではないか。」
と考える人も多いと思いますが、このような詐欺はなくなりません。


では、何故騙される人は騙されるのでしょうか?

「人が良いから騙されるのではないか?」

「人を疑わない人だから騙されるのではないか?」

などと言う人もいますが、答えは洞察力不足が原因です。

洞察は一方向からだけですと間違った判断をする可能性が高いのです。

自分から洞察する。
相手になって洞察する
鳥瞰する
過去、現在、未来から洞察する
取材(人に聞いてみる)

などと多方面から数多く洞察するとおかしい事にすぐに気付くはずです。

例えば、出資金に年利30%以上の金利を付けてくれるという話を自分から洞察すると、
『とても良い話』
に思えるかも知れませんが、相手になりきって洞察すると、
『絶対に安全で元金保障もして、尚且つ年利30%以上の金利もくれるという話をわざわざ会場を借り切って話しているけれども、相手の立場になって洞察すると、この話が本当ならば銀行から何故お金を借りないのだろうか? 銀行から借りた方が絶対に得なのに、何故わざわざこんな大きな会場を借りてお土産までくれてこんなに得な話しを勧めてくれるのだろうか? 絶対におかしい!』
となるはずなのですが、

洞察力を向上しようと努力しないと中々向上しないのです。

重要な点ですからもう一度書きますが、
洞察力は意識して向上しようと努力をしなければ向上しないのです。

ですから、何年何十年経っても、対人緊張症や神経症、性格由来のうつ病の人達の多くは治らないのです。

洞察力を高める事で、現状が良く把握できますから、

現状把握が出来ていない為に発生している、対人緊張症も神経症も性格由来のうつ病も被害妄想も詐欺にも遭わなくなります。

他に現状把握が良く出来ますと、ストレスを感じにくくなる、余り考え込まなくなる、不安が少なくなる、など良い事がたくさんあります。

洞察力の重要性を考えてみて下さい。
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