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対人緊張症(社会不安障害)を自分で治す方法(8)

2008年11月05日 | 心理療法ハッピーライフ
対人緊張症(社会不安障害)を自分で治す方法(8)


2008年11月5日(水)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋


今回で対人緊張症シリーズの8回目です。

今日は「たかが対人緊張症、されど対人緊張症」というテーマで書きますね。


対人緊張症(社会不安障害)は本当の病気ではないと書いて来ました。

ですから、本当の病気のように大した事ではありません。
本当の病気でしたら何年も何十年も病院に行かなかったら中々治らなくなっていたり大変な事になっている場合もありますが、対人緊張症は何年、何十年悩んでいても本当の病気ではありませんから、例えば症状がとても酷くなっても(だいたい症状は酷くなります)多くの困っていない人たちの考え方を受け取ってくれれば悩んでいる期間が短くても長くても症状が軽くても酷くてもこの違いで早く治る、治りにくいの違いはありません。

しかし、対人緊張症の人は自分を客観的に見えていない等からの勘違いが原因ですが、強いストレスを感じています。
この状態を私はよくクライエントさんに『一人お化け屋敷状態』などと言います。
同じ環境にいるのに対人緊張症でない人は人に対して或る程度の仲間意識を持っていますからそれなりに安心しています。
しかし、対人緊張症の人は人に対して仲間意識をほとんど持っていませんから、同じ環境にいても極端に言うと、まるでお化け屋敷の中にいるように緊張しています。
勘違いが原因といっても強いストレスを感じています。

赤面症や吃音、手足の震え、多汗、動悸、など一連の緊張状態に出る症状はストレス反応なのです。
長期間過度なストレスを感じ続けると、皆さんご存知だと思いますが、肩こり、倦怠感、疲労感、頭痛、不眠などの不調感から 胃、十二指腸などの潰瘍など内臓の病気、免疫低下からあらゆる病気につながる可能性があります。

「たかが対人緊張症、されど対人緊張症」
何とかやって行けるという人もメンタルヘルスの予防という面からこの機会に勘違いの修正をお勧め致します。


また、対人緊張症は環境に悪影響を与えます。
一例として『いじめ』の原因にもなります。
対人緊張症の人の中にはいじめられていると訴える人がある程度います。
まず、当人の受け取り方の違いがあります。
人に対して仲間意識がない若しくは少ないですから対人緊張症ではない人はいじめと思わない事柄でも過度に反応していじめと認識してしまう事があります。
また、回りの人たちは同じ空間の中に仲間意識のない若しくは少ない人がいると違和感を感じストレスを感じ仲間意識を持たない人を排除しようと動き始めたりします。
このストレス以外のストレスも学校や職場内にたくさんあります。
ストレス発散の手段として、対人緊張症の人は元々人を怖がっていますから抵抗しないだろうと、対人緊張症の人にいじめが向いたりもします。
そして、対人緊張症の人は人が気になりますから仕事の出来が悪く回りに迷惑を掛けていたり、対人緊張症の人の中には自分を客観視出来ないわけですから精神的に幼い子供的な甘い考え方をしている人も或る程度います。
いじめはいじめる側のみが悪いと言う人もいますが、対人緊張症の人たちは自分自身でいじめられる環境を作っているようなところもあるのです。
一例として書きましたが、いじめで困っている方、回りのせいだけにしないで自分にも非がないかを考えましょう。

『敵は本能寺にあり』
いじめなどの環境を嘆く前に悪い環境はあなた自身が作っている可能性が大きいのです。

自分自身を客観的に見る方法を手に入れましょう。

客観的に見て自分自身の考え方が幼いと思えたら精神的に成長もしなければいけません。



次回は分かったと納得のお話を書こうと思います。



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心理療法ハッピーライフは1998年開業ですから11年目になります。