パニック障害を自分で治す方法(5)
2008年11月27日(木)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋
パニック障害を自分で治す方法の5回目です。
今日の課題は「治し方、その1」です。
パニック障害の原因は、前回も書きましたが、ウイルスや病原菌、生活習慣、老化、遺伝、薬物などの本当の病気の原因ではなく「おかしな考え方」が原因です。
ですから、パニック障害を治すのは「おかしな考え方」が原因ですからこの「おかしな考え方」を修正すれば自動的に治ります。
前回に引き続き、電車に乗れないパニック障害の人を例にすると、電車に乗れないパニック症の人の心の中には
「電車に乗る事=怖い」
という太陽が東から昇って西に沈むのと同じくらい間違いのない絶対的な自然の摂理のように確かなものと思っている信念があります。
しかし、客観的に見れば全くおかしな考え方でしかありません。
「一人お化け屋敷状態」
電車に一緒に乗っている人たちはくつろいでいます。
中には眠っている人までいます。
しかし、「電車に乗る事=怖い」となっているパニック症の人が無理して電車に乗ったら、一人だけが緊張と恐怖を感じて動悸がして手足が震えて顔面蒼白になり叫び出しそうな気持ち(個人差は大きい)になります。
ここで重要なのは電車に100人乗っているとしましょう。
100人の内、何人が「電車に乗る事=怖い」と感じているかという事です。
自分自身のパニック障害を治す第一歩は、
「自分の考え方は正しいのか? 他の99人が正しいのか?」
と今まで疑う事無く太陽が東から昇って西に沈むのと同じように絶対に正しいと思い込んでいた「電車に乗る事=怖い」を疑う事が第一歩です。
自分自身を客観視する事がここから始まります。
何度も書きましたがパニック障害の人の原因はウイルスや病原菌、生活習慣、老化、遺伝、薬物などではありません。
本当の体の病気とは違うのです。
本人は絶対に正しいと思い込んでいるのですが、客観視すると「おかしな考え方」「誤認知」が原因なのです。
結果に焦点を当てるとパニック障害の人が100人いれば100通りの症状(結果)がありますが原因は同じ「おかしな考え方」「誤認知」です。
対人緊張症(社会不安障害)を例にすると、原因は「人の事を気にし過ぎる考え方」で全ての対人緊張症(社会不安障害)の人は同じ原因ですが、結果の症状は赤面症、吃音、手足の震え、多汗など無数に分かれます。
しかし、どのような症状を持った対人緊張症(社会不安障害)も全て原因の「人の事を気にし過ぎる考え方」を「人の事を丁度良く気にする考え方」に修正すれば症状はなくなり、治ります。
これと同じです。
ですから、電車に乗れない以外のパニック障害の人は原因の「おかしな考え方」「誤認知」は同じですから自分の症状を結果に当てはめて考えて下さい。
ここで注意しなければいけない事が二点あります。
一点目は結果に焦点を当ててはいけないという事です。
ほとんどの人は症状が辛いですから症状が出なくなれば良いと考えます。
例えば、軽症の人でしたら電車に乗ったら開き直ったり気をそらしたりします。
(投薬治療も気持ちをぼんやりさせたりして気をそらすような効果です。)
しかし、これでは一生パニック障害のまま治りません。
また、開き直りや気をそらす事がうまく出来ない時はしっかりと症状が出ます。
そもそもこの考え方は「治す」という考え方ではなく「一生自分のパニック障害は治らない」という考え方なのです。
分かりますでしょうか?
結果の症状に焦点を当てるのではなく原因の「おかしな考え方」に焦点を当てて多くの困っていない人たち(電車の中でくつろいでいる99人の人たち)と同じような考え方に修正すれば結果の症状も自動的になくなります。
パニック障害は治ります。
二つ目は、主訴(ここではパニック障害の克服)に焦点を当て続けることです。
以前、原因と要因のお話を書きました。
例えば、お腹を出して寝たから風邪を引いたという人は、お腹を出して寝たというのは要因であくまでも原因は風邪のウイルスに冒されたのが原因という事です。
お腹を出さないで眠るようにしても風邪はお腹を出して寝ないようにするこの行為の修正で治る事はありません。
あくまでも風邪の原因のウイルスを体から除去する事で風邪が治るのです。
思い出して頂けましたでしょうか。
この話と同じような事なのですが、パニック障害の原因は「おかしな考え方」です。
この「おかしな考え方」を作った要因を強く持たれている人がいます。
例えば、考え方が子供のようで依頼心が強い、という考え方からパニック障害を起こす「おかしな考え方」を発生させているという人がいます。
大小合わせればほとんどの人はパニック障害を起こす「おかしな考え方」以外に「おかしな考え方」を発生させる要因を持っています。
心理療法ハッピーライフのセラピーを受けられる場合はこの要因のケアもしますが、自分で治すという事からすると要因のケアは難しいです。
ですから、要因は傍らに置いて原因の「おかしな考え方」に焦点を当てて下さい。
風邪のウイルスの除去と同時にお腹を出して寝る習慣を修正した方が良いですがお腹を出して寝る習慣を直さないでも風邪のウイルスを除去すれば風邪は治ります。
パニック障害を治すという事に焦点を意識して当てて下さい。
毎回書いていますが、パニック障害は不安が大きいですから必ず精神科、神経科、診療内科に通われて下さい。
心理療法は医学に代わるものではありません。
医学の投薬治療と考え方を修正する心理療法は「両輪の車」です。
片方だけではうまく走りません。
必ず病院に通ってください。
最後に、
本の出版を考えていますと何度か書きましたが、企画書の段階で中々うまく通りません。
このブログを読まれている出版社の人や出版に詳しい方、宜しかったら、アドバイスをお願い致します。
よろしくお願い致します。
パニック障害のお話は次回に続きます。
心理療法ハッピーライフのセラピーに興味が有る方は、郵便番号、住所、氏名、電話番号を書いて
a@happylife.jp
に無料資料請求と題名を書いて無料資料を請求して下さい。
ヤマト運輸メール便にて約50枚ほどの資料をお送り致します。
心理療法ハッピーライフ公式ホームページhttp://www.happylife.jp
心理療法ハッピーライフは1998年開業ですから11年目になります。
2008年11月27日(木)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋
パニック障害を自分で治す方法の5回目です。
今日の課題は「治し方、その1」です。
パニック障害の原因は、前回も書きましたが、ウイルスや病原菌、生活習慣、老化、遺伝、薬物などの本当の病気の原因ではなく「おかしな考え方」が原因です。
ですから、パニック障害を治すのは「おかしな考え方」が原因ですからこの「おかしな考え方」を修正すれば自動的に治ります。
前回に引き続き、電車に乗れないパニック障害の人を例にすると、電車に乗れないパニック症の人の心の中には
「電車に乗る事=怖い」
という太陽が東から昇って西に沈むのと同じくらい間違いのない絶対的な自然の摂理のように確かなものと思っている信念があります。
しかし、客観的に見れば全くおかしな考え方でしかありません。
「一人お化け屋敷状態」
電車に一緒に乗っている人たちはくつろいでいます。
中には眠っている人までいます。
しかし、「電車に乗る事=怖い」となっているパニック症の人が無理して電車に乗ったら、一人だけが緊張と恐怖を感じて動悸がして手足が震えて顔面蒼白になり叫び出しそうな気持ち(個人差は大きい)になります。
ここで重要なのは電車に100人乗っているとしましょう。
100人の内、何人が「電車に乗る事=怖い」と感じているかという事です。
自分自身のパニック障害を治す第一歩は、
「自分の考え方は正しいのか? 他の99人が正しいのか?」
と今まで疑う事無く太陽が東から昇って西に沈むのと同じように絶対に正しいと思い込んでいた「電車に乗る事=怖い」を疑う事が第一歩です。
自分自身を客観視する事がここから始まります。
何度も書きましたがパニック障害の人の原因はウイルスや病原菌、生活習慣、老化、遺伝、薬物などではありません。
本当の体の病気とは違うのです。
本人は絶対に正しいと思い込んでいるのですが、客観視すると「おかしな考え方」「誤認知」が原因なのです。
結果に焦点を当てるとパニック障害の人が100人いれば100通りの症状(結果)がありますが原因は同じ「おかしな考え方」「誤認知」です。
対人緊張症(社会不安障害)を例にすると、原因は「人の事を気にし過ぎる考え方」で全ての対人緊張症(社会不安障害)の人は同じ原因ですが、結果の症状は赤面症、吃音、手足の震え、多汗など無数に分かれます。
しかし、どのような症状を持った対人緊張症(社会不安障害)も全て原因の「人の事を気にし過ぎる考え方」を「人の事を丁度良く気にする考え方」に修正すれば症状はなくなり、治ります。
これと同じです。
ですから、電車に乗れない以外のパニック障害の人は原因の「おかしな考え方」「誤認知」は同じですから自分の症状を結果に当てはめて考えて下さい。
ここで注意しなければいけない事が二点あります。
一点目は結果に焦点を当ててはいけないという事です。
ほとんどの人は症状が辛いですから症状が出なくなれば良いと考えます。
例えば、軽症の人でしたら電車に乗ったら開き直ったり気をそらしたりします。
(投薬治療も気持ちをぼんやりさせたりして気をそらすような効果です。)
しかし、これでは一生パニック障害のまま治りません。
また、開き直りや気をそらす事がうまく出来ない時はしっかりと症状が出ます。
そもそもこの考え方は「治す」という考え方ではなく「一生自分のパニック障害は治らない」という考え方なのです。
分かりますでしょうか?
結果の症状に焦点を当てるのではなく原因の「おかしな考え方」に焦点を当てて多くの困っていない人たち(電車の中でくつろいでいる99人の人たち)と同じような考え方に修正すれば結果の症状も自動的になくなります。
パニック障害は治ります。
二つ目は、主訴(ここではパニック障害の克服)に焦点を当て続けることです。
以前、原因と要因のお話を書きました。
例えば、お腹を出して寝たから風邪を引いたという人は、お腹を出して寝たというのは要因であくまでも原因は風邪のウイルスに冒されたのが原因という事です。
お腹を出さないで眠るようにしても風邪はお腹を出して寝ないようにするこの行為の修正で治る事はありません。
あくまでも風邪の原因のウイルスを体から除去する事で風邪が治るのです。
思い出して頂けましたでしょうか。
この話と同じような事なのですが、パニック障害の原因は「おかしな考え方」です。
この「おかしな考え方」を作った要因を強く持たれている人がいます。
例えば、考え方が子供のようで依頼心が強い、という考え方からパニック障害を起こす「おかしな考え方」を発生させているという人がいます。
大小合わせればほとんどの人はパニック障害を起こす「おかしな考え方」以外に「おかしな考え方」を発生させる要因を持っています。
心理療法ハッピーライフのセラピーを受けられる場合はこの要因のケアもしますが、自分で治すという事からすると要因のケアは難しいです。
ですから、要因は傍らに置いて原因の「おかしな考え方」に焦点を当てて下さい。
風邪のウイルスの除去と同時にお腹を出して寝る習慣を修正した方が良いですがお腹を出して寝る習慣を直さないでも風邪のウイルスを除去すれば風邪は治ります。
パニック障害を治すという事に焦点を意識して当てて下さい。
毎回書いていますが、パニック障害は不安が大きいですから必ず精神科、神経科、診療内科に通われて下さい。
心理療法は医学に代わるものではありません。
医学の投薬治療と考え方を修正する心理療法は「両輪の車」です。
片方だけではうまく走りません。
必ず病院に通ってください。
最後に、
本の出版を考えていますと何度か書きましたが、企画書の段階で中々うまく通りません。
このブログを読まれている出版社の人や出版に詳しい方、宜しかったら、アドバイスをお願い致します。
よろしくお願い致します。
パニック障害のお話は次回に続きます。
心理療法ハッピーライフのセラピーに興味が有る方は、郵便番号、住所、氏名、電話番号を書いて
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