熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

書道班

2008-11-07 19:15:06 | 文章
1月7日(金)、曇と雨。

今日は、将棋連盟の書道班の稽古日。
その時間の半分を拝借して、駒形の根付づくりを体験してもらうことになっています。

大阪へは正午過ぎの電車。それまでは仕事。
とはいっても、集中するほどの時間はないので、持って行くものの確認のほかは、
昨日までに彫りあげた「無双」2組に、漆を埋める作業をすることに。

漆は、砥の粉や木の粉を混ぜた錆漆。
これを5回程度塗りこむと、彫った文字が大体埋まります。埋め足らないところは埋まるまで繰り返せばいいだけで、特に気をつけるものはありません。

ところで本日持参するのは、根付用の小さな駒、紐を通す金具や穴は既につけてあります。そのほかは黒漆、朱漆、筆が7本、書くときの支持台7つ、そして筆洗いの油、テッシュなど。

14時少し前に将棋会館に到着。1Fの販売部にしばし立ち寄って4Fの会場に行くと皆さんは書道の用具を片付けながら、お待ち兼ねの様子。
今日の実習希望は、浦野七段・畠山鎮七段、村田顕四段をはじめ、書道の先生を含め8~9人ほど。

早速、周りに集まってもらい、漆はかぶれることもあるなどと簡単な注意事項などを説明して、早速実演に移る。
手本は鹿野さんから「飛車」とリクエストがあったので、先ずはそれを朱漆で書く。
皆さんは漆は初めて。

小生が書く様子を観察して「ああ、なるほど、ゆっくり書くんだ」の声。
「そうです。粘りっけが強いので、墨の時よりややゆっくりと書きますネ。
それに、点画は出来るだけ一筆で書くようにしてください。慣れないと難しいですが、駒はあくまで正対して真っ直ぐに文字を書くわけです。塗絵なら、駒を横にしたり逆さまにして何回も同じところをなぞるのでしょうが、それでは生きた文字は書けませんから」。
それだけ言って、あとは、皆さんで思い思いの文字を書いてもらう。

漆が乾いて出来上がるのは明日。どんな出来上がりか、明日が楽しみです。

17時15分ごろに帰着。
加茂辺りでは、この直前に大雨が降っていたとか。1日中多湿だったせいで、朝方に埋め込んだ漆は、半日で、ほぼ硬くなりかけている。
それを確認して、今日2度目の漆埋めをすることに。
本日はこれにて終了。


[追記]
例によって夜中の1時頃目が覚めると、BSテレビに羽生さんの顔が映っていた。
思わずその「100年インタニュー」とかを最後まで見続けたのだが、インタビュアーから「才能とは」と言う質問に対して、羽生さんは「続ける力である」という言葉が心に残った。

「継続は力なり」という言葉があるが、続けるからこそ人は高められるし、続けるからこそ物事は成就する。続けることの大切さを改めて強く思った次第です。
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駒の写真集

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