熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

10月

2009-09-30 06:49:51 | 文章
9月30日(水)、曇り。

光陰矢の如しと言いますが、9月は今日でお終い。明日から10月ですね。

今日は、以前、遣りかけにしていた「象牙の駒」を整形することにしました。
記録によれば、400百年前の象牙の「水無瀬駒」は、5組。
その行き先は、「道久」(室町幕府15代将軍義昭)、「久林」(豊臣秀吉の姻戚者)、「豊臣秀頼」、「徳川家康」ともう一人(誰だったかは失念)と、当時の権力者に渡っています。
昨年、福井で発見されたのは「道久」が注文したものです。

「駒はツゲに限るべし」という言葉があるように、駒の最適材はツゲなのですが、400年前の水無瀬駒にあやかって、象牙で作ってみようと言うことで、1年近く前に象牙のブロックを入手して、駒形の整形を始めておりました。
途中でしばらく棚上げにしていたのですが、そのまま放置してもいけないので、再度残っていた続きを、整形することにしました。

写真は、今日の結果です。
400年前の水無瀬駒がモデル。
玉将の厚みは、13ミリほど。相当に分厚い作りです。
今日1日で1組分の予備駒を含めて45枚を整形して、1回目の研磨が終ったところで日が暮れました。
明日は、この続き。再度明るいところで、2回目の研磨をします。
文字は、勿論水無瀬流の書き駒。
出来上がりは、10月下旬に開く「KOM]の展示会に出す積りです。

注目していた「王位戦」は、深浦王位の防衛で終わりました。

今日はこれで失礼します。
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駒の写真集

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