12月19日(木)、曇りがち。
先ほどひと眠りして眼が覚めると、BSなんでも鑑定団。
品格ある前田青邨の絵。
見事な菅原道真でした。
一方、「山ちゃん」からの質問。
カビが生えた駒は直せるのかとの問い合わせ。
そして、カビが生えるのは何故かとの質問です。
原因は、永年箱に入れっ放しだったこと。
湿気を含んだ永年の環境が一番の原因です。
これを防ぐには、時々箱から出すことで、新鮮な空気と入れ替える。
指で駒全体の表面を触りながら、空拭きする。
これを少なくとも半年に1度くらいはしてやる。
これを怠ると、黄楊の表面にカビが生じることになります。
カビもいろいろで、オレンジ色だったリ、茶色だったリ。
時間が経つと、木の中にじわじわと入りこんでゆきます。
こうなると、表面を多少磨っても落とせません。
古い駒には、時折りそんなのを見かけることがあります。
では、直す方法はありや否や。
程度にもよりますが、一皮むくと消えることもあります。
彫り駒や彫り埋めならばこの方法で、改善は出来ます。
しかし駒自体の厚みは、例えば20ミクロンとか、その分薄くなります。
文字の太さも変わってしまいます。
盛り上げの場合は、当然問題。
盛り上げた文字がツライチに。
つまり、彫り埋め駒に戻ってしまいますね。
元に戻すには、再び漆で盛り上げる必要があります。
作者に頼べば、実費程度でやってくれるでしょう。
25年ほど昔のことですが、こんなことがありました。
「購入した盛り上げ駒が紫色に染まってしまった。何とかできないか」と。
福岡の弁護士さんでした。
事情を聴くと「駒に油を付けて、紫の布に包んでおいた」とのことでした。
ご丁寧にもペラペラの紫の布で包んでから、当方がお渡しした西陣織の駒袋に入れていたそうです。
安い駒に良く付けられているペラペラの人絹。
その紫が、油で拭いた駒に浸みこんだトラブルでした。
「分かりました。とにかくその駒をこちらに送って下さい。何とか直せるところまで直してみます。
その紫の布は粗悪な染めですから、使わない方がよいですよ」。
現物を見ると、10枚くらい、駒の先などの角(かど)が紫色に染まっていました。
モノによっては、かなりひどいものも。
これらは木地を幾分擦り込んで、漆を盛り上げ直すところから手を入れて、ほぼ元通りに。
カビの場合も、ほぼこの方法で修復することになりましょう。
でも、素人芸ではかえっておかしなものになりますので、作者と相談するのがベストだと思います。
先ほどひと眠りして眼が覚めると、BSなんでも鑑定団。
品格ある前田青邨の絵。
見事な菅原道真でした。
一方、「山ちゃん」からの質問。
カビが生えた駒は直せるのかとの問い合わせ。
そして、カビが生えるのは何故かとの質問です。
原因は、永年箱に入れっ放しだったこと。
湿気を含んだ永年の環境が一番の原因です。
これを防ぐには、時々箱から出すことで、新鮮な空気と入れ替える。
指で駒全体の表面を触りながら、空拭きする。
これを少なくとも半年に1度くらいはしてやる。
これを怠ると、黄楊の表面にカビが生じることになります。
カビもいろいろで、オレンジ色だったリ、茶色だったリ。
時間が経つと、木の中にじわじわと入りこんでゆきます。
こうなると、表面を多少磨っても落とせません。
古い駒には、時折りそんなのを見かけることがあります。
では、直す方法はありや否や。
程度にもよりますが、一皮むくと消えることもあります。
彫り駒や彫り埋めならばこの方法で、改善は出来ます。
しかし駒自体の厚みは、例えば20ミクロンとか、その分薄くなります。
文字の太さも変わってしまいます。
盛り上げの場合は、当然問題。
盛り上げた文字がツライチに。
つまり、彫り埋め駒に戻ってしまいますね。
元に戻すには、再び漆で盛り上げる必要があります。
作者に頼べば、実費程度でやってくれるでしょう。
25年ほど昔のことですが、こんなことがありました。
「購入した盛り上げ駒が紫色に染まってしまった。何とかできないか」と。
福岡の弁護士さんでした。
事情を聴くと「駒に油を付けて、紫の布に包んでおいた」とのことでした。
ご丁寧にもペラペラの紫の布で包んでから、当方がお渡しした西陣織の駒袋に入れていたそうです。
安い駒に良く付けられているペラペラの人絹。
その紫が、油で拭いた駒に浸みこんだトラブルでした。
「分かりました。とにかくその駒をこちらに送って下さい。何とか直せるところまで直してみます。
その紫の布は粗悪な染めですから、使わない方がよいですよ」。
現物を見ると、10枚くらい、駒の先などの角(かど)が紫色に染まっていました。
モノによっては、かなりひどいものも。
これらは木地を幾分擦り込んで、漆を盛り上げ直すところから手を入れて、ほぼ元通りに。
カビの場合も、ほぼこの方法で修復することになりましょう。
でも、素人芸ではかえっておかしなものになりますので、作者と相談するのがベストだと思います。
駒の写真集
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