熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

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作品 文章 写真 販売品

百福

2014-12-05 06:04:37 | 写真
12月5日(金)、晴れ。

衆議院選が始まりました。
日本沿岸は雪。

ーーーー
「ありました、ありました」。
それはNさんの弾んだ電話の声。
「ありましたか、それは良かった、良かったですね」。

実は、その前日にNさんから緊急の電話があり「熊澤さん、事件が起こりました」。
 「はあ??」。
「いやー、玉将が1枚、見当たらないのです。どうやら失くしてしまったようで・・」。
駒は、2年半前の「薩摩ツゲの古水無瀬、彫り埋め」。
 「そうですか。残っている片方を送って下さい。手持ちの予備駒と一致すれば直ぐに送りますし、無ければ1月ほど待ってくだされば作って送りますから」。

将棋教室を経営するNさん。
多ければ1日に20局を指すこともあるという。
仮に一日平均8局なら、1年で3000局。
計算では、2年半で、7500局使ったことになります。

この間、あるお祝いの席でお会いしたNさん。
「あの駒は良いね。盤に吸い付くようで使いやすい。1万局ぐらい使ったが、びくともしない・・」と、褒めていただいた矢先でした。
その玉将が行くえ不明ということで、さぞかし慌てられたことでしょう。

1日が経って、それが見つかったとの知らせ。
 「良かった良かった。見つかってよかった良かった」。


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駒の写真集

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