熊澤良尊の将棋駒三昧

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駒の手入れ

2017-12-04 06:51:38 | 文章
12月4日(月)、晴れ。

寒空です。

ある方からの電話。
「私のミスですが、駒に盤の油が移って汚れてしまった。なんとか修復をお願い出来ないか」と。
電話の主は、小生の盛上げ駒や彫り駒を数組持っておられます。
何でも、盤を椿油で拭いたまま、良くから拭きをしないまま脂ぎった盤上にこの駒を並べて、何回か使っていたそうです。

「どんな感じかな」と思いつつ、とりあえず「現物を拝見したいので、送り込んでください」と。
そして先週、駒が届きました。
3年ほど前に作った駒で、表面は確かに油っぽく、少し汚れている。

「駒には妄りに油を付けないのが正解」と心得ていても、うっかりしたとのことでした。
こんなこともあるのですね。
何でも、自分で元通りにしようとしたそうですが、どうも、と言うことで、小生にヘルプ。

早速、金4枚の表面を磨いてました。
結果は、まずまず。
幸いに、油と汚れは木地の中には侵入しておらず、表面で止まっています。

と言うことで、他の駒も表面を磨いてゆきました。
表磨くのは、裏と底と両サイド、そして山形の天。
加えて、10カ所ある面取り部分。
まだ、削り滓が残っていますが、結果は映像でご覧ください。



駒をお返ししての後日談。
「元通りになり、大いに満足。ありがとう」と云うことで、当方も再生できて嬉しくでした。

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