ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

おーい日本よ

2007-03-03 13:40:13 | 日記・エッセイ・コラム

   鉄製の杭や電線・マンホールの蓋などの
   盗難が頻発している。

   貨車に積んである石炭を盗むどこぞの
   国の光景に似ているが
   なんとまあ! わが日本国内での出来事であり
   二日前は、ぼくの友人の施設までやられた。

   子供の悪戯ではない。
   れっきとした大人の窃盗である。
   こんな荒っぽいことは不法滞在中の外国人グループの
   仕業かもしれないが、中間あるいは裏では日本人が深く
   関与しているにちがいない。

   礼節をもったあの美しい日本人は
   ほんとうに何処にいってしまったのだろうか。

   「おーい雲よ」・・・・詩人・山村暮鳥のフレーズがあるが
   今、まさに 「おーい日本よ」 何処へ行く・・・である。


ポエムの窓

2007-03-03 10:58:18 | 

        ナミダサマ

       干し柿の芯に

       西日を拝むホトケサマが

       透けてみえる

       ちょうちんの芯で

       ホトケサマが温かく揺らめいている

       欅の幹に耳を当てると

       微かに祈りがきこえてくる

         
(ホトケサマを彫り出す為に仏師は木を削る)

       
この世のことの善いとか悪いとか

       そういうことはどうでもいいこと

       ホトケサマはどこにでも在して

       いつでも柔らかく微笑んでいる

       
両の瞳はホトケサマの通われるところ

       昨夜も夢まくらに

       ナミダサマを遣わして

       散々ひとを憎んだその心を

       洗い清めてくれた

       
出会いのときも

       別離のときも

       ホトケサマの化身

       ナミダサマが現われて

       雨上がりの五月のように

       すべてを耀きに変えてくれる