ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

真昼の星

2007-03-07 14:36:38 | 日記・エッセイ・コラム

  井戸掘り職人の言うことには、
  井戸の底から天井を見上げると
  真昼間でも星が見えるらしい。

  底に下りて確かめたことはないが
  どうやら真実のようだ。
  画家・香月泰男も
  シベリア抑留時代の体験として
  穴の底から見た昼の星を描いている。

  人間はまだまだ未発達、
  五感で捉えられたものしか信じようとしないが
  見えなくとも聞こえなくとも
  存在するものはちゃんと存在するのだ。

  「噂をすれば影」・・・この体験はよくあること。
  相手の持つ波動によって
  近づきつつある存在を感じさせられているのだ。
  多くの人はその現象を偶然と呼ぶが
  そうではない。

  通じる筈がないと油断していても
  こころに思ったことは波動によって伝わってしまう。
  悪意も善意も、そのまま・・・・。

  真昼間の星のように誰かの眼には見えている。