桜の開花によせてあちこちから
春物のダイレクトメールが届く。
多くはデパートやアパレル関係のものだが
見て愉しむ反面、またゴミを増やしてしまう。
ところでそうしたカタログの中のある表現で
いつも気になっていることがある。
「舶来品」という言語である。
特に洋服のカタログに多く
〈舶来服地スーツ〉・・・と表示されているのをよく見かける。
今時どうでしょうか
舶来という表現にj時代的錯誤はないだろうか。
途上国のコンプレックスを反映したもので
ぼくはどうしてもこの表現には
文明開化から明治・大正時代を連想してしまう。
「舶」とは大きな船のこと。
その大きな船で外国からやって来るのが「舶来」である。
今、ほとんどが飛行機でやって来る。
流行に敏感なファッション関係者が
この表現の違和感に気づいていないとしたら
日本のアパレル界はまだまだ未熟なのだろう。
ハクライとハイカラ・・・ぼくには同じに聞こえてしまう。