ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

みそまんじゅう

2007-03-06 18:41:49 | 日記・エッセイ・コラム

   N市の某菓子舗に
   みそまんじゅうの旨いのがある。
   夕方には売り切れてしまうので
   でんわで予約しておく。

   途中、杉花粉がまるで黄砂のように
   吹き荒れているが
   旨いものに出逢うには
   これしきの災難は我慢しなければならない。

   白いんげんの餡と皮のほうにも
   味噌の風味がして
   二個はぺろっと戴いてしまう。
   少々濃いめに淹れた緑茶が合う。

   味にうるさい客には奨めるが
   そうでない人がやって来たときは
   さっと、戸棚に隠すことにしている。

  「華麗なる一族」を観ながらみそまんじゅうをほおばる。
   ・・・・・・・・これ、中流のお楽しみ。


ポエムの窓

2007-03-06 11:28:10 | インポート

   ほんとうにご存知なのだろうか

   草むらに棄てられた黄色いランドセルを
   
ゴミをあさる少年の凍えを
   
昏い海の彼方へ
   
呼んでいる老いた人たちの声を
   
ほんとうにご存知なのだろうか

   
地獄の門から一斉にあふれでる
   
ギマンとヒンコンとボウリョクの嵐

   
チグリスの街が炎上している
   
少女が妊娠している

   
人はあなたになりたがり
   
かつてあなたがそうしたように
   
ドリーを顕わし
   
ソドムを熔かした光線をつくり
   
きょうは原初の赤い星に降りたった

   
「コトバ」を思いちがいしている
   
あなたの子供たち
   
あなたはほんとうにご存知なのだろうか