ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

ブルーな六月

2012-06-07 15:28:11 | 日記・エッセイ・コラム

深紅の撫子が離れの軒先で勢いを増し 
蔵の前を黒アリの群れがせわしく行き来し 
東の空では積乱雲が逞しく育っている。

 六月は
永遠の眠りから覚めて
僕が初めてこの世の父母と出会った特別の月。
ミッドウエー海戦の年であり 
日本が敗戦へと傾斜していく騒々しい時代であった。

 巷には五月病といううつ病の一種があるが 
僕は六月病という持病を抱えている。

 六月が来ると何かしら理由もなく憂鬱で
昭和十七年の生誕日へ一気にフラッシュバックする。
村の産婆さんに取り上げられたのだろうが
産まれたその時の状況を
詳しく聞いておかなかったので 
 
その辺りのことが気になり
誕生日が近くなるとブルーになってくる。
へその緒などもどうしたのか・・・・

 世の若いお母さんたちよ 
生れた時の状況は
子供たちにきちんと伝えておくがいい。
それこそが、
この世での親子の絆の第一歩であるから。

坐骨神経を病んでからは家に籠ることが多くなった。
そこで思いっきりリラックスしちゃおうと
夏物の作務衣(黒)をネットで注文する。
ところが後になって妻に知らされたのだが
作務衣は既に三枚持っているそうだ。

かくのごとく日々ボケていくのでありまして
そのうち嫁さんが欲しいなどと
妻に言いだしたりして・・・・