行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

八島湿原,黄色の花たち

2010-09-22 22:12:07 | 花,植物
9月上旬の霧ヶ峰八島湿原,よく似た黄色の花たちが咲いていました。
アキノキリンソウ,ハンゴンソウ,キオン,
その見分け方を調べてみました。


秋の麒麟草(アキノキリンソウ)です。
ベンケイソウ科のキリンソウに似て,
秋に咲くところからアキノキリンソウと分りやすい命名がされています。
日当たりのよい山地によく見られる草ですが,
八島湿原にもたくさんのアキノキリンソウが咲いていました。
円柱状にたくさんの花をつけるその姿が,
お酒が発酵するときの泡立ちのようなので,別名アワダチソウの名があります。
キク科アキノキリンソウ属の多年草で,葉は楕円状で互生につきます。


2つ目は反魂草(ハンゴンソウ)です。
低地~山地のやや湿り気のある場所に生え,草丈は1~2mに成長します。
茎先に密集して,直径2cmほどの黄色の頭花をたくさんつけます。
アキノキリンソウの円柱状に対し,横に広がって花がつきます。
葉は3~7に深く裂け,この葉の形が手招きの手のようであり,
死者が魂を呼び戻すという意味で反魂草の名が付けられています。
北アメリカからの帰化植物オオハンゴンソウは
この葉の形がハンゴンソウに似ていて大きいので,そう命名されました。
ハンゴンソウはキク科キオン属,オオハンゴンソウはキク科オオハンゴンソウ属,
いずれも多年草ですが,花の形は大きく異なります。


最後に黄苑(キオン),
日当たりのよい山地に生えるキク科キオン属の多年草,
同科同属のハンゴンソウと同じような花の付き方,姿であり,
一目での区別は難しいようです。
ただ,キオンの葉は楕円形で縁が鋸状と,
葉に大きな違いがあり,葉を見れば区別は容易とのことです。
写真は霧の八島ヶ原湿原を背景に咲いていたものですが,
確認できる葉の形状からキオンと思われます。

高原の霧の端から花黄苑
コメント
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