
多摩川の河原に群生して見られるコセンダングサ,
そのコセンダングサが大好物のようで,
キタテハが何匹もきて吸蜜をしていました(10/9)。

キタテハは黄色地に黒い紋があるタテハチョウ,
成虫で越冬する蝶として知られ,
ここ東京(多摩地区ですが)でも春早くから秋遅くまで見られる蝶です。


翅裏は赤褐色で,枯葉にまぎれて保護色になります。
また,後翅の裏に見られるC字型の小さな模様が特徴です。

翅の縁取りに切れ込みがあるのもこの蝶の特徴です。
写真,正面から撮ったキタテハ,
褐色の翅裏もあって蝙蝠が羽を広げたようです。

この蝶,夏型と秋型があり,
その黄色の地色が微妙に異なるのです。
初夏から真夏にかけて現れる夏型(上,7/1撮影)は
鈍い黄色の地色をしています。

秋に現れて越冬し,そのまま春にも現れてくる秋型,
秋型の地色は鮮やかなオレンジ色,
緑色の葉にとまるとよく目立ちます(10/30撮影)。