行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

11月の蝶

2013-11-21 20:00:33 | 昆虫
秋も深まり、蝶の姿も少なくなり、
アゲハチョウなどはまったく見なくなりました。
それでも、11月の冷たい風の中、
必死で生きている蝶がいます。


枯葉の横で枯葉と同じような色の翅を見せて
石にとまる蝶がいました(11/2)。
ムラサキシジミと思っていましたが、
写真をよく見ると、後翅に尾状物があります。
ムラサキツバメです。
後翅の尾状物以外はムラサキシジミによく似ています。
ムラサキツバメはもともと南方系の蝶、
20世紀には東京では見られなかった蝶です。
この蝶、成虫で越冬するそうですが、
東京の多摩地区でも越冬できるのでしょうか。


紅葉はじめの楓の木の上方に、
勢いよく飛んできてとまりました。
ルリタテハです(11/2)。
この蝶も翅を閉じた翅裏は枯葉のようで、
成虫で越冬します。


弱々しく飛び、地面近くの草にとまった蝶、
翅を開いてくれました。
ウラギンシジミのメスです(11/9)。
翅裏はその名のとおり、雌雄とも真っ白ですが、
翅表は雌雄で色が違います。
この蝶も成虫で越冬します。


セイタカアワダチソウにシジミチョウが2匹、
ウラナミシジミとベニシジミです(11/2)。
ベニシジミは秋遅くまで見ますが、
幼虫で越冬し春3月には成蝶になります。
ウラナミシジミは寒さに弱い蝶、
11月初旬ごろが今年最後の姿なのかもしれません。
卵も幼虫も関東地方では越冬できません。
春、温かい南方で発生し、
繁殖を繰り返しながら北上してきます。


ツマグロヒョウモン(オス)、
この蝶ももともとは南方系、
寒さにはあまり強くないと思われますが、
個体数が多いからでしょうか、
11月18日になっても姿が見られました。
さすがに飛び方も弱々しいように思えました。


ヒメアカタテハ(11/18)、
この蝶もツマグロヒョウモンと同じく個体数が多く、
秋遅くまで姿が見られます。
成虫では越冬できないようです。

コメント
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