行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

霧の霧ヶ峰

2010-09-20 23:04:19 | 風景
13日,朝の松本,空を見ると鈍曇り,時々雨も降り出すあいにくの天気です。
それでも,アザレアラインからビーナスラインへ,
霧ヶ峰の八島湿原,車山に向けて予定どおりに出発しました。

ビーナスラインに入り,扉峠にさしかかるとすごい濃霧です。
フォグランプ,ヘッドランプをつけても10mほど前を確認するのがやっとです。
これぞ,まさしく霧ヶ峰です。
時速30kmの低速で黄色のセンターラインに添いながら慎重に進みます。
幸い対向車もほとんどなく,後ろから迫ってくる車もありません。
こんな状態で10km,進んでも進んでも霧の中,
文字通り五里霧中でハンドルを握っていると,
和田峠にさしかかるあたりで前に赤いテールランプが見え隠れしてきました。
その車について行くことにしました。
これで運転が少し楽になります。
やがて,目的地の八島湿原の駐車場に無事到着と書きたいところですが,
実は霧で駐車場の案内,看板が確認できず2kmほどとおり過ぎてしまいました。
ユウターンしてのやっとの到着となりました。
段々深くなる霧に,助手席で戻ろう,戻ろうと騒いでいた同行者も一安心のようです。
運転者は少しスリルのあるおもしろいドライブとなりました。





写真上は,「霧の八島湿原」白い花はサラシナショウマ(晒菜升麻)です。
黄色の花はキオン(黄苑)あるいはハンゴンソウ(反魂草)と思われます。

写真下は「湿原に迫り来る霧」
八島湿原の遊歩道から八島ガ原を臨んでいます。
一旦晴れた霧が再び湿原にかかり始めました。

霧晴れて秋の装い霧ヶ峰
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美ヶ原高原,9月上旬の花(2)

2010-09-19 21:20:50 | 花,植物
昨日に続き,9月12日美ヶ原で見つけた高原の花たちです。


梅鉢草(ウメバチソウ)

自然保護センターから王ヶ頭への登山道にたくさん咲いていました。
比較的高い山地の日当たりのよい湿地に見られるユキノシタ科の多年草です。
花が天満宮の紋章である梅鉢紋に似ているのでこの名があります。


車軸草(シャジクソウ)

北海道,宮城県,長野県,群馬県などの山地の
乾いた草原,岩場に自生するマメ科シャジクソウ属の多年草です。
シロツメグサやアカツメグサの仲間になります。
車軸草の名は葉が放射状についているから,
車輪梅と同じ発想と思われます。
7~8月に花をつけるとありますので,残り花と思われます。
王ヶ頭ホテル横の草原に一輪だけ見つけました。


花錨(ハナイカリ)

山地の草原などの日当たりのよい場所に咲くリンドウ科の一年草,
8~9月花をつけます。
花の形が錨に似ているのでその名があります。
隣の白い花は梅鉢草です。

高原の日の暮れ早し花錨


名不詳

黄色の梅鉢草のようです。
天狗の露地から王ヶ頭への登り道に咲いていました。
直径2cmほどの小さな花ですが,
たくさんの雄蘂の茶色がアクセントのきれいな花です。
調べてみましたが名がわかりません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美ヶ原高原・9月上旬の花(1)

2010-09-18 22:48:40 | 花,植物
9月上旬の美ヶ原高原で遭遇した花たちです。




松虫草(マツムシソウ)

日本各地の山地草原に分布する薄青紫色の花,秋の高原を代表する植物です。
松虫草の名の由来は松虫の鳴く頃に咲くから,松虫のいるような場所に咲くから,
花の終わったあとの坊主頭のような姿が、仏具の伏鉦(ふせがね),
俗称「松虫鉦」に似ているからなど,いろいろな説があるようです。
そういわれれば,写真に写っている坊主頭,お寺でよく見るように思えます。
澄んだきれいな音がするので松虫鉦といわれるようです。
下の小さい写真のような濃い色の松虫草の花も咲いていました。

清涼の風を野に撒き松虫草


山母子(ヤマハハコ)

山地に生えるキク科の多年草,
母子草に似ているのでこの名があります。
信州が南限となる植物だそうです。
美ヶ原高原にはたくさん咲いていました。


野紺菊(ノコンギク)

本州から九州の日当たりのよい低地ら山野に普通に自生する多年草,
キク科シオン属,いわゆる野菊と呼ばれるものの一つです。
低地では10月ごろ花が見られますが,
ここ美ヶ原高原では今が盛りと咲いていました。
こんな高い場所にもモンキチョウがいることに少し驚きました。


秋の麒麟草(アキノキリンソウ

別名アワダチソウの名があります。
一時,秋の野を席巻したあの帰化植物セイタカアワダチソウは,
同じキク科アキノキリンソウ属,
この草に似ており,草丈が高いのでその名が付けられています。
この本家アワダチソウは下野することなく,
高原,山野に8月~10月,毎年ひっそりと咲き続けているようです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月の美ヶ原高原

2010-09-17 22:12:06 | 風景
さすが信州,松本城周辺には蕎麦屋が軒を並べている。
こうなると,昼飯はやはり蕎麦ということで一致,
お腹も満たされたところで,今日の本命,美ヶ原高原に向かう。
ビーナスラインから高原美術館へのルートは行ったことがあるので,
今回は美鈴湖を抜け,美ヶ原林道で美ヶ原自然保護センターへのルートを選択してみる。
山道をくねくねと登り,1時間ほどで自然保護センター駐車場に到着。



車を駐車場におき, 美ヶ原高原の最高峰2034mの王ヶ頭まで,
地図では20分のルートだが,
写真を撮りながら,風景を眺めながら30分ほどかけてゆっくりと登る。

写真は王ヶ頭ホテル付近からの展望,
左下に見える建物が自然保護センター,
雲の向こうに山並が3つ4つと重なって見える。
夕刻近くの空,雲,山並が美しい,空の色は夏の終りを感じさせる。
一番奥,雲の上に一際高く見える山並が北アルプスかもしれない。



地上は暑かったが,2000mの高原はさすがに涼しく,とても快い。
すすきはすっかり白い穂となり,ここは盛秋の様子である。
雲もすっかり秋の雲である。



暗くなる前に山道を抜け,今日の宿である美ヶ原温泉にたどりつきたい。
それには,17時には自然保護センターを出発したい。
あまりゆっくりはしていられない。
王ヶ頭付近で1時間ほど高原の空気を吸い,
王ヶ鼻を経由して,下山の道を急ぐ。
途中,下山道にはアキアカネがたくさんいた。
道路脇のどの鉄杭にも,一匹ずつきちんと留っている。
その中で一番赤く鮮やか個体をねらって写して見た。

アキアカネはもっとも一般的な赤とんぼ,
アキアカネの名前はあるが実は6月~7月に発生する。
そして,すぐに1000m以上の高原や山に向かって飛び立ち,
夏の間はそこで避暑暮らし,秋を待って里に下りて来るのである。
このとんぼたちも,もう間もなく,里に向かい,
そして,里は本格的な秋の到来となる。

赤深め秋を届けしアキアカネ
秋雲の湧いて流れて消えにけり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信州,松本城にて

2010-09-16 23:11:48 | 風景
9月12,13日と信州の美ヶ原,霧ヶ峰高原に行ってきました。

12日,朝7時過ぎに自宅を出発,
中央高速道で松本まで一直線,混雑を心配しましたが,
渋滞もなく10時過ぎには最初の予定地である松本城に無事到着,
通過,経由することはよくある松本ですが,
市街を訪れたことはなく,松本城は初めてになります。



この大天守閣,五層六階となっており,
復元ではなく,当時の建築物が残されており,国宝に指定されています。
城の中は観光客であふれ,上へ登る,狭く急勾配の階段は大渋滞の行列,
最上階の6階に到着するには,かなりの時間を要し,
段差が大きく急勾配の階段は年寄り,子供には肉体的にもたいへんです。
上まで行くのをあきらめて,途中で引き返す人も多く見られます。
昔は背の小さい人も多く,年配者もいたであろうに,
こんな階段を毎日,上り下りしていたと思うと感心します。



やっとの思いで登った天守閣の6階,
外への出口はなく,格子の間から四方を展望することになります。
西側には北アルプスの山並が連なり,
東側には美ヶ原高原が見えています。
格子の間にレンズを構えその高原の遠景を撮ってみました。
真ん中,雲の下のなだらかな山がその美ヶ原高原です。
これからそこまで車で登る予定です。



このお城,アルプスからの湧き水が豊富なのでしょう,
お堀がとても広く,しかも水がきれいです。
お城の堀というと藻がびっしりと水面を覆い,
水が澱んでいる景色しか浮かびませんが,
ここのお堀,流水のように水が澄んでいました。
大きな鯉がたくさん泳いでいます。
そして多分,鯉の稚魚でしょう,
体長4,5cmほどのたくさんの小魚が堀の底にいるのが確認できます。
この小魚をカイツブリが得意の潜水で捕まえては食事にしてるようです。
5分ほど眺めている間に,潜っては,4匹ほど捕まえていました。

夏毛のカイツブリは,眼の下から首にかけての赤褐色が冬毛にない特徴です。
そして,眼が恐く,小さいけれどかわいいというより精悍,
いや,ちょい悪のチンピラのようにも見えてきました。

ちょい悪の目付きで捕り物 夏の鳰
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳳仙花(ホウセンカ)

2010-09-15 23:07:51 | 花,植物
昭和の匂いがするなつかしい名,鳳仙花です。
最近,見ることがなくなったと思っていましら,
ブロック塀と道の境に鳳仙花の一群を見つけました。





インド近辺原産のツリフネソウ科の一年生草本で,
17世紀に日本に渡来しているそうです。
昔は,小学校の花壇などにはよく植えられていたように記憶しています。

鳳仙花の名は花を鳳凰の姿に見立てたもの,
中国で名付けられています。
多分,昔の100円玉に見た
鳳凰が羽を広げている姿だろうと思います。
この花から鳳凰という発想は少し飛躍しているように思えますが,
鳳仙花は響きがよく,とてもきれいで快い名前です。

鳳仙花の果実がはじけ,たくさんの種が飛び散るのがおもしろく,
また種がはじけ飛ぶ寸前の果実の弾力のある感触が好きで,
そんな果実を探しては種を飛ばしていたことを想い出しました。
写真でも,小さい果実ができているのが分ります。
しかし,種がはじけ飛ぶようになるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

寂しくて種を弾じけり鳳仙花
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブーゲンビリア2年目

2010-09-14 19:38:44 | 花,植物
昨春,花の咲いている鉢植えを求めたブーゲンビリア,
昨年は夏にはすっかり花が終り,また秋にほんの少しだけ咲きました。

そのブーゲンビリアが年を越し,
今年は本当に暑かった8月中旬に花をつけ出し,
今日までの1ヶ月近くも咲きつづけています(写真9/11)。
ものの本には,日本の夏は暑すぎるのと長日になるので夏には咲き難いとあります。
このブーゲンビリアは異端なのかもしれません。



真冬は家のなかに入れましたが,あとは外に出し放し,
たまに水と肥料を与えていたようです。
春に芽が伸びだし,草丈も大きくなりましたが,
一向に花をつける様子がありませんでした。
今年は咲かないのかなと思っていましたら,
8月の初旬,茎の先端がうっすらとピンク色になってきました。
そして見る間に成長し,大きく赤紫色の花が咲きました(写真8/21)。



しかし,ブーゲンビリアの本当の花は,
赤紫色の苞に囲まれた中に咲く白い小さなもの,
一般に花と呼ばれる写真では赤紫色の部分は苞といわれるものです。
ブーゲンビリアはオシロイバナ科なのだそうです。
だからでしょうか,この白い花はオシロイバナによく似た形をしています。

真花咲くブーゲンビリアや紅深し
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仙人草(センニンソウ)

2010-09-13 22:41:39 | 花,植物
多摩丘陵の中腹をとおる車一台がやっと走れる古い道,
その斜面に蔓性の草が他の草木に絡まり,
4弁の白い小さな花をたくさん咲かせていました(9/5)。
野生化したジャスミン?いやテイカカズラ?と一瞬思いましたが,
なにか違います。



キンポウゲ科の多年草,仙人草(センニンソウ)のようです。
名前からは険しい山に育つ高山植物のように思えます。
珍しいものかと思いましたが,
日本全国の日当たりのよい山野によく見られる植物のようです。
8月下旬から9月の初め,
4弁の白い花を他の草木に絡ませ密集して咲かせます。
写真上は木にのぼり,木の花のように咲いていたセンニンソウ。



蔓性の植物,木からぶら下がっていた部分を撮ってみました。
アップで花をみると,たくさんある雄蕊が特徴的です。
しかし,その花弁に見えるもの実は萼のようです。
萼が花弁のように見える花は実にたくさんありますよね。



秋にできる果実には白い毛がたくさ発生し,
それを仙人の髭に見立てて仙人草の名がつけられたそうです。

道一人仙人草に遇いにけり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実りそして赤蜻蛉

2010-09-11 22:04:45 | 風景



稲に花が咲き,穂をつけたと思っていましたら,もう頭を垂らしはじめています(9/5)。
暑い暑いと言っていましたが,季節は確実に秋に向かっているようです。
今年は夏がとても暑く,日照時間も多かったようです。
穂にはぎっしりと実がつまり,豊作の予感です。



赤とんぼができたての稲穂の上を行ったりきたりして飛んでいました(8/29)。
そんな稲穂と飛んでいる赤とんぼを撮ろうとしましたが,
飛んでいる赤とんぼを写すのは技術が必要なようで,
残念ながら,イメージどおりの写真になりません。



田んぼ近くの池のそば,赤とんぼを見つけました(8/29)。
田んぼの上を飛んでいた赤とんぼと同じものかと思い撮ってみましたが,
同じ赤とんぼでも種類が違うようです。
田んぼの上にいたのはアキアカネ,
こちらはリスアカネという赤とんぼのようです。
翅の先が黒いのが特徴で,林の中の池のそばなどに多く確認できるとあります。
まさしくそんな場所にいました。

秋めいて人を恐れず赤とんほ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コゲラにコガラそしてメジロ

2010-09-10 22:15:21 | 
まだまだ暑さの厳しかった8月の末日,
林のなか,十数羽の小鳥が木から木へといそがしく飛び回っていました。
木の茂りも多く,小鳥も一ヵ所におとなしくしていてくれません。
人影の少ない裏に回りやっと撮れた何枚かの写真には,
3種の小鳥が写っていました。



上の写真,コゲラです。
それは冬の季節でしたが,前にもコゲラが,
シジュウカラの群と行動を共にしているのを見ました。
外敵から身を守るためか,一匹で行動するのが寂しいのか,
群をなす小鳥に混じって行動するようです。
冬に撮ったコゲラは寒いせいか,厳しい,少し恐い顔に写っていましたが,
このコゲラは眼がクリッとして,かわいらしく,おっとり顔に思えます。
子供なのでしょうか,それともこれが本当のコゲラの表情なのでしょうか。



木陰の中は少し暗く,シャッタースピードが1/100の撮影となってしまいました。
ちょうど飛び立つ時のようで,胴体,羽がぶれていますが,
顔と眼はどうにか写っています。
そこから判断するとコガラのようです。



おなじみのメジロです。
メジロは多摩ニュータウンの住宅地でも一年中見られる小鳥です。
自然な表情はやはりかわいいですね。

炎昼の森に涼めば小鳥鳴く
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする