先週の土曜日のこと、
教室での練習を終えて駅に向かいながら先生と養生談義。
御苑の入り口付近では
早くもかき氷の屋台が出ていました。
ちょっと早すぎではないかしらんと思い
先生に話しかけてみたところ
「夏の盛りに冷たいものをとるのはよくないが
夏の初めはいいのです」との
意外とも思えるようなお言葉が返ってきました。
その時は「そうなんですか…」と
答えてはみたものの、やはり気になりました。
そして自分なりに納得できるような
根拠らしきものを導き出せたとは思っているのですが。
以下は、いわばその私的な仮説です。
夏は陰陽の気が盛んに交流します。
そして陽的なものが表立って活発になり
陰的なものは(陽的なものを)サポートする側にまわります。
しかし夏の初めの頃は
夏向きの陰陽バランスへと移行している段階にあり
まだ安定しているとはいえず、
外的環境と体内の陰陽バランスが
うまく対応できなかったりして体調を崩すこともあります。
たとえば夏日のような暑さも
数回体験するうちに体は自然に順応してゆくものですが、
もし体がうまく順応しきれていないなと思ったら
意識的に夏モードへとシフトさせるように
体に働きかけて(刺激を与えて)みるのも
体調をととのえる効果として期待できそうな気がします。
おそらく先生の言われる
「真夏に冷たいものをとるのならば
むしろ初夏の頃にとる方がよい」というのは、
このような視点からの言ではなかろうかと
思ったりしています。
外的環境の変化にうまく順応できないときは
気血の巡りに問題があると考えられます。
つまり、全身をくまなく巡るだけの
気血の量そのものが不足ぎみになっていたり(気虚、血虚)、
気血の量は足りているのに
何らかの理由で気血が通りにくい、
流れにくい状況(気滞)が起こっていると考えられます。
そこで意識的に働きかけてみるわけです。
イマイチ夏に乗り切れない体は
いわば陰ぎみに傾いているので陰的。
そこに氷の冷たさ(陰的)の刺激を与えると
やや陰ぎみの体に対して
もっと陰性の強い陰が存在することによって
弱い方の陰は必然的に陽的にならざるを得なくなります。
これでイマイチだった体も夏向きにシフトすることが
できそうですね。
このように陰陽の性質がわかってくると
いろいろな事象についても
自分なりに説明がつくようになるので
また一段とおもしろくなってきます。
ちなみに夏の盛りに冷たいものをとるのはよくない
とされる理由についてはどうでしょうか。
ちょっと考えてみませんか?
ヒントは
やはり陰陽の性質のひとつ
「陰きわまれば転じて陽となり、陽きわまれば転じて陰となる」、
きわみは次のはじまりでもあるという意味です。
夏の盛りとは陽のきわみともいえますよね。
教室での練習を終えて駅に向かいながら先生と養生談義。
御苑の入り口付近では
早くもかき氷の屋台が出ていました。
ちょっと早すぎではないかしらんと思い
先生に話しかけてみたところ
「夏の盛りに冷たいものをとるのはよくないが
夏の初めはいいのです」との
意外とも思えるようなお言葉が返ってきました。
その時は「そうなんですか…」と
答えてはみたものの、やはり気になりました。
そして自分なりに納得できるような
根拠らしきものを導き出せたとは思っているのですが。
以下は、いわばその私的な仮説です。
夏は陰陽の気が盛んに交流します。
そして陽的なものが表立って活発になり
陰的なものは(陽的なものを)サポートする側にまわります。
しかし夏の初めの頃は
夏向きの陰陽バランスへと移行している段階にあり
まだ安定しているとはいえず、
外的環境と体内の陰陽バランスが
うまく対応できなかったりして体調を崩すこともあります。
たとえば夏日のような暑さも
数回体験するうちに体は自然に順応してゆくものですが、
もし体がうまく順応しきれていないなと思ったら
意識的に夏モードへとシフトさせるように
体に働きかけて(刺激を与えて)みるのも
体調をととのえる効果として期待できそうな気がします。
おそらく先生の言われる
「真夏に冷たいものをとるのならば
むしろ初夏の頃にとる方がよい」というのは、
このような視点からの言ではなかろうかと
思ったりしています。
外的環境の変化にうまく順応できないときは
気血の巡りに問題があると考えられます。
つまり、全身をくまなく巡るだけの
気血の量そのものが不足ぎみになっていたり(気虚、血虚)、
気血の量は足りているのに
何らかの理由で気血が通りにくい、
流れにくい状況(気滞)が起こっていると考えられます。
そこで意識的に働きかけてみるわけです。
イマイチ夏に乗り切れない体は
いわば陰ぎみに傾いているので陰的。
そこに氷の冷たさ(陰的)の刺激を与えると
やや陰ぎみの体に対して
もっと陰性の強い陰が存在することによって
弱い方の陰は必然的に陽的にならざるを得なくなります。
これでイマイチだった体も夏向きにシフトすることが
できそうですね。
このように陰陽の性質がわかってくると
いろいろな事象についても
自分なりに説明がつくようになるので
また一段とおもしろくなってきます。
ちなみに夏の盛りに冷たいものをとるのはよくない
とされる理由についてはどうでしょうか。
ちょっと考えてみませんか?
ヒントは
やはり陰陽の性質のひとつ
「陰きわまれば転じて陽となり、陽きわまれば転じて陰となる」、
きわみは次のはじまりでもあるという意味です。
夏の盛りとは陽のきわみともいえますよね。
これに固執しないでくださいね。
それよりも、もっと効果的で簡単な方法があります。
季節感を味わうことです。
ちょっと戸外を歩くだけで
陽気に満ちた外気に肌が触れるだけでも
細胞のひとつひとつが陽気を吸い込みます。
目には季節の彩りが飛び込んできます。
花や青葉の匂いも陽気を運んできてくれます。
家の中に草花を飾ることも食事やお茶にしても、
すべてに意味があります。
五月病も陰陽バランスをととのえることで
少しずつ改善するとも考えられます。
土いじりも楽しいですよ。