それは昨日の午後、突然に訪れました。
彼女の着信が残っていました。
珍しいなぁと思いながら
折り返してみました。
コールをくり返しているうちに
ひょっとして授業中かと思い、
切ろうとしたら
男性の声が…。
おそるおそる話し出すと、
その男性は彼女のご主人でした。
「私が電話をしたんですよ。実はですね…」
それから一体何を話したのか
思い出せません。
ご主人が私に知らせなかったら
彼女に怒られるからと話されたことだけ、
かろうじて覚えています。
体調を崩していたなんて
まったく知りませんでした。
高校からの付き合いです。
私が過呼吸の発作で倒れるたびに
送り迎えをしてくれていました。
だからその後も
いつも私の体調のことばかりを気遣い、
自分の具合のことは少しも話さなかった。
結婚するときも
はじめてのお産のときも
いつも知らせてくれてたのに、
今度ばかりは
何にも言わずに黙って逝ってしまいました。
私の住む地域の小学校に
在任していた頃、
夕方になると駅で見かけることがありました。
いつもせわしなく
小走りで改札を走り抜けていました。
声をかけられずによく見送っていました。
思えば知り合った頃から
彼女は走り続けていたのかもしれません。
部活ではボールを追いかけていたし、
いつも率先して練習してたし。
どうでもいいような冗談話の内容を
理解できない自分を
本気で悩むような人でした。
何事にも手を抜かず、
まじめに正面から向き合う人でした。
彼女は自分のことを
固すぎると言っていましたが、
自分のことを
いつも後回しにしているような
強い精神力の持ち主でした。
我慢強かったよね。
でも
それにしても突っ走り過ぎだよ…
彼女の着信が残っていました。
珍しいなぁと思いながら
折り返してみました。
コールをくり返しているうちに
ひょっとして授業中かと思い、
切ろうとしたら
男性の声が…。
おそるおそる話し出すと、
その男性は彼女のご主人でした。
「私が電話をしたんですよ。実はですね…」
それから一体何を話したのか
思い出せません。
ご主人が私に知らせなかったら
彼女に怒られるからと話されたことだけ、
かろうじて覚えています。
体調を崩していたなんて
まったく知りませんでした。
高校からの付き合いです。
私が過呼吸の発作で倒れるたびに
送り迎えをしてくれていました。
だからその後も
いつも私の体調のことばかりを気遣い、
自分の具合のことは少しも話さなかった。
結婚するときも
はじめてのお産のときも
いつも知らせてくれてたのに、
今度ばかりは
何にも言わずに黙って逝ってしまいました。
私の住む地域の小学校に
在任していた頃、
夕方になると駅で見かけることがありました。
いつもせわしなく
小走りで改札を走り抜けていました。
声をかけられずによく見送っていました。
思えば知り合った頃から
彼女は走り続けていたのかもしれません。
部活ではボールを追いかけていたし、
いつも率先して練習してたし。
どうでもいいような冗談話の内容を
理解できない自分を
本気で悩むような人でした。
何事にも手を抜かず、
まじめに正面から向き合う人でした。
彼女は自分のことを
固すぎると言っていましたが、
自分のことを
いつも後回しにしているような
強い精神力の持ち主でした。
我慢強かったよね。
でも
それにしても突っ走り過ぎだよ…