松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

練習メモ(重心07)

2014-10-29 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
重心を意識するには
体の内部に意識を向ける。
意識の質が変われば
重心の移動の仕方が変わり
動きの質も変わる。


練習中の実感としては
重心を観察してるようなスタンス。
その動きしだいで
全身の動きがさまざまに変わるのを
体感してるような印象。

重心の多彩な動きを実感した分だけ
それらをよりよく活かしてみたくなる。
より良く(好く)がより欲にならないように
注意深く練習する。
もし頭が一方的に重心の動きを抑制したり
過剰な動きにしようとしたら
それに気づいて、頭を制御できるように。
頭の暴走を制御できるのも
意のはたらきではなかろうか。


双重について。
導引的にはどのように理解すればいいのか。
質問はしていないのだけれど、
これまで師と交わしてきた問答の内容から
変化、連続という視点で(双重を)
考察するのではないかと予想。
連続は重心の移動現象。
重心が移動する条件を考えれば
なんとなくわかってくるものなあ。


練習メモ(重心06)

2014-10-15 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
今月の課題は「重心を意識する」

重心を意識するには
その在処がわかっていないと。
重心はバランスがとれるところ、
体の中心。
これは体に限ったことではなく
何事においても中心を押さえておくことは
要となってくるもの。
中心に近づこうとする性質(求心性)は
もともと持っているものだから
そのような状態に近づき
味わえることが調心、調身になるかと。
そうすれば調息もまたかなうことに。
体の重心を意識するようになれば
こころの揺らぎにも気づきやすくなり
落ち着いた状態を保ちやすくなるのかも。

もしかしたら習慣化した身体のブレが
心の揺れ方(揺れる方向)にも
影響しているかもしれない。
たとえば、事あるごとに
お決まりの方向にしか心が動かないとか。
感情の揺れにしても
できれば振れ幅は少なく
偏りのない方が好ましいのだろうから。

こころのありようを定めるものも
じつは重心だったりするのではないか。
体の重心が定まったありようは
思考、感情のバランスのあり方にも
通ずるような気がする。