松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

外反母趾に変化が…

2007-01-30 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
外反母趾とはいっても
軽い症例だとは思うのですが、
それでも両足を揃えれば
両親指はそっぽを向いている状態です。
それでも90度以内。
母指球あたりはポッコリ出ています。

実は最近、歩き方の意識を変えてみたら
外反母趾の状態に
変化がでてきているみたいなのです。
裸足になって何気に立っていたら
両親指先が正面を向いているみたいに見えました。
もう一度立ち直してじっくり観察してみると、
互いに反発し合っている親指先だけれど、
確かに離れている角度が小さくなっているようにも
見えます。
これは一体何が起こったのかしらん?

どうも第一指と第二指の付け根の間、
ちょうど下駄や草履の鼻緒が当たる股の部分が
少し広がっているみたいです。
つまりゆるんでいる?リラックスしている?

実は危機感を感じ出した頃
チラッと綱渡りの映像を見かけたのですが
これが気になってしかたなかったのです。
普通に歩く場合、
足の軌跡は左右で平行になるけれど、
綱渡りの場合は、ロープの上を歩くので
一直線上に左右の足を置いていくようになります。
それでバランスを取りながらロープの上を
渡っていくわけです。
この場合、股関節や骨盤は
どうやって足をコントロールしているのでしょう。

実験魂が点灯です。
もちろん綱渡りはできないので、
とりあえず車の交通量の少ない道で
歩道と車道を仕切るラインの上を歩いてみることに。

意識はいや応なく足裏に集中します。
あくまでロープの上を渡っているつもりです。
踵の中心から母指球方向にかけて
体重移動が徐々にはじまり
最後は第一指と第二指との間の股の部分へと…
実際は親指側に寄ってるような感じで移動。
そのまま前に運び置いた足の踵へと
伝わっていく感じ。

実際に想像上の綱渡りをやってみたところ、
予想では股関節や内股あたりが
窮屈になりそうな気がしていたのですが、
それほどでもありませんでした。
むしろ普段よりも軽く、丁寧に
足を運んでいるような印象だったかも。
つまり力をそれほど使わなくても
足が前に出ていたってことでしょうか?

慣れてくるにつれて分ってきたのは、
股関節や膝、足首といった
主だった関節から各指の関節までが
柔らかく動いてくれないと、
どうやら一直線に歩けないらしいこと。

坐骨神経痛は下肢の緊張が強くて
筋肉がひどく硬くなります。
こうした歩き方を試していたら
少し緊張がやわらいでいるような、
さらには腰の痛みもやわらぐような気も
してきたり…。
これはもしかしたら、いけるのかもしれない
と思い、続けてみたのでした。

すると外反母趾にも効果がありそうな
予想外の気配までみえてきたというわけです。
しかし外反母趾にしても
一種のストレス現象ともいえるのかも
しれませんし、仮にそうだとすれば
緊張が解けることで
そっぽを向いていた親指が
前を向き始めたとの説も
あながち否定はできないかもしれませんね。

ただし一直線上を歩くというのも
不自然な行為には違いないとは思うので、
ひっきりなしに行っているわけではありません。
やり過ぎはよくないし、
誰にでも効果があるとも限りません。
たまたま自分の場合、
いまのところは
とくに問題もないということです。
これが明日になったら
突然別の新たな痛みが生じたり
ということもあり得ることですからね。

だから鵜呑みはしないでほしいと書けば、
だったら書くな
と突っ込まれるだろうなとも思うのですが、
これはあくまで自分の体験記録として
残すつもりです。

危機回避どころか…

2007-01-18 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
いまそこにある危機といいながら、
一向に回避できずにいる日々が続いています。
昨日の練習でも練習生のひとりに
骨盤の位置がズレていることを
指摘されてしまいました。

そうなのです。
もともと左右の腸骨の位置が
ズレぎみなのですが
体調によって
その程度に違いが生じるようです。

昨日はひどい方の部類。
左足が短くなってしまうほどになる。
筋肉が緊張で萎縮してしまうのだろう。
それくらいに桁外れの緊張状態なのだ。

体の変調期を迎えて、
微妙に自分の状態が察知しにくくなっている
ような気がします。
動線がブレたりするのも
自分の状態を感知しにくいことが
影響してるのかもしれません。

総じて戸惑うようなことが
あちこちで徐々に増えてきています。
ちょっと下降気味のテンションの背景には
そういうこともあります。
でもまだまだ心理的には余裕がありそうな気も。

練習中も、できるだけあるがままに
と思うのですが、
その“あるがままの状態”が
わからないでいます。
ついつい確認したくなるので
全体的に動きが遅くなってきています。
でもそれは、ゆったりとした動きではなく、
グズグズな感じです。

そういう感じは伝わってくるのに、
自分の体の状態はつかみにくいのです。
そのせいなのか
余計に疲れるような感じがします。

姿勢の問題としてだけではなく
緊張の原因も探ってはみているのですが、
あまり考えてみたところで
仕方のないことなのかもしれないです。
「現にそうなんだから、仕方ないじゃん」と
とりあえずはこの状況を
そのまま受容してしまうことも
緊張を解く一つの方法でもあるような気もします。

このやり方は、自分の性格からしても
採用したがらないと思うので、
あえてこちらを採用してみてもいいかな
とも思うのですが、
心理面で既にやや後ろ向きに傾いているので
逆効果となって緊張を募らせそうな気もしてみたり。

さて、どうしましょうかねぇ?
もちろん何もしないことも
一つの試みには違いないですし、
答えが必ずあるとも限りませんし
さらには答えが一つとも限らないわけで。
こうして導引訓練は
延々と続いていくものなのかも…。

いまそこにある危機?

2007-01-11 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
いま心身ともに
いろいろと影響が出ていることもあり、
体調も非常に落ち着かない状態。
それを自覚するがゆえに
さらに緊張感が募っているらしい。
そう、これぞ悪循環の見本のようなもの。

つらい。
多分いままでの中でいちばんつらいと思う。
体の状態からくる苦痛もあるけれど、
それよりも精神的なつらさがこたえる。
一体何やってるのだろう。
こうならないためにも導引をしてきたはずなのに…
やっても意味ない自己批判をやりたくなってくる。
そんなことより
少しでも無理のない自然な状態になることだ。
 
そのためには静を手に入れること。
動揺をしずめること。
不安を少なくしていくこと。
不要な力を取り除くこと。
筋肉と関節をゆるめること。
寝ても起きててもつねに意識して静を求めること。

そういえばこのところ
お香も焚かないでいたなと思う。
精神的にどこか余裕がなくなっていたのかな。
音も流さないし
何となく生気のない印象?
七情にも影響してるのかも。

内因か…。
邪気が忍び込んで来てもおかしくない感じかも
しれないなあ。
どうも無気力になっている気がする。
それを認めたくなかった自分。

あけましておめでとうございます

2007-01-01 | 日常雑記-暮らしの逸話(エピソード)-
恭賀新禧!
2007年を迎えました。
冷え込んだ朝でしたが風もなく、
初稽古にはまずまずの天候でした。

今年はもう少し太極導引に対する理解を
深めたいと思っています。
太極導引の定義のようなものから
改めて確認していきたいような気持ちです。
今まで自分の胸の内にあたためてきたものを
そろそろ形にすることを
考えていく時期が来たのかもしれません。
一口に趣味とはいっても
求めるものは人それぞれです。
日々の鍛練とともに
また新たに学ぶべきものもあるような気がします。

導引だけではなく
太極についてもっと理解を深めたい。
そのために必要な学びを少しずつ始めます。
太極とは中国文化の根底に流れる概念ですから、
さまざまなところに反映されています。
限られた分野で深く求めるだけでなく、
広い視野のもとで接していくことも
できたらいいなと思っています。

欲張り過ぎかもしれないですが
できる範囲で少しずつが原則です。