太極拳を愛好する人達は
それぞれの楽しみ方を
されているのだろうと思います。
朋昌会(ほうしょうかい)では
季節にあわせて練習套路を変えます。
といってもこれは専科クラスの話ですが。
練習は個人練習なのですが
全員で同じ套路を練習する時間が
設けてあるのです。
その套路が季節によって変わるのです。
たとえば、春から夏は陳式。
冬の間に縮こまっていた心身を
すみずみまで伸ばし動かすことで活性化、
開放を促します。
夏から秋は楊式。
心気を落ち着かせることで
体力気力の無駄な消耗を遠ざけます。
秋から冬は孫式。
コンパクトな動きを通して
内面からじっくりと協調を意識し
心身を養います。
こうして季節ごとの練習套路を
推奨しているのは
師ならではの指導スタイルなのかもしれません。
なぜ季節ごとに套路を変えるのか。
これはあくまで個人的な見解ですが、
季節感を実感させるためでもあるのかなと
推察しています。
現代人は季節の推移を暦で判断します。
気温や湿度、気圧の変化も体感や実感に基づく
主観的情報に頼るのではなく
テレビやネットの気象情報を介して
数値などの客観的情報(データ)として得ます。
養生の基本は万象の変化を感じる、
気づくことではないかと私は考えていますので、
師のこうした練習方法にも
いたく感心してしまうわけなのです。
伝統的な養生思考を現代に活かす。
古人の智恵を知識として伝えることは
書物やネット情報や学校でも可能ですが、
それを理解し伝えるには
現代の環境に合わせた手段、方法を
工夫する必要があります。
そして知識を智恵に変換させるには
暮らし(生活)に活かせるようなスタイルを
自ら編み出す必要があります。
私がライフワークにしたいと思っているのも
そこなのです。
五感が活き活きする環境として
温暖で四季のある暮らしが
どれほど恵まれていることか。
それが最近は春秋がどんどん短くなり
寒暖の差が大きく二極化してきています。
自然の変動に応じて
生き物が変化するのは自然の理。
平均化、均一化というのは
安定した状態に近づくともいえますが
一方で、ある方向に進み始めると
なかなか方向を変えず、
変化しにくく固まっていくともいえます。
空調の完備した人工的な気流のなかで
季節感のない食事をとり
長時間同じ姿勢で労働する私達。
心身をまんべんなく使わず
部分的に酷使する偏った運動思考回路が
不眠を招き休養ベタな人達が増えています。
そんな現代生活という土壌に
養生を根づかせるためのくふうの一環として
季節ごとに套路を変えてみる試み。
太極拳の楽しみ方として
ひとつのスタイルではないかと思います。
いわゆる健康志向の運動をしたい人、
太極拳を楽しみたい人には
太極拳導引は最適だろうなと私は思います。
そして誤解のないようにお断りしておきますが、
太極拳をもっと理解したい人には
師はひとつの流派を専修することを推奨しています。
養生という一面からのアプローチで
太極拳をすべて理解したことにはなりません。
そういうことも説明されています。
それぞれの楽しみ方を
されているのだろうと思います。
朋昌会(ほうしょうかい)では
季節にあわせて練習套路を変えます。
といってもこれは専科クラスの話ですが。
練習は個人練習なのですが
全員で同じ套路を練習する時間が
設けてあるのです。
その套路が季節によって変わるのです。
たとえば、春から夏は陳式。
冬の間に縮こまっていた心身を
すみずみまで伸ばし動かすことで活性化、
開放を促します。
夏から秋は楊式。
心気を落ち着かせることで
体力気力の無駄な消耗を遠ざけます。
秋から冬は孫式。
コンパクトな動きを通して
内面からじっくりと協調を意識し
心身を養います。
こうして季節ごとの練習套路を
推奨しているのは
師ならではの指導スタイルなのかもしれません。
なぜ季節ごとに套路を変えるのか。
これはあくまで個人的な見解ですが、
季節感を実感させるためでもあるのかなと
推察しています。
現代人は季節の推移を暦で判断します。
気温や湿度、気圧の変化も体感や実感に基づく
主観的情報に頼るのではなく
テレビやネットの気象情報を介して
数値などの客観的情報(データ)として得ます。
養生の基本は万象の変化を感じる、
気づくことではないかと私は考えていますので、
師のこうした練習方法にも
いたく感心してしまうわけなのです。
伝統的な養生思考を現代に活かす。
古人の智恵を知識として伝えることは
書物やネット情報や学校でも可能ですが、
それを理解し伝えるには
現代の環境に合わせた手段、方法を
工夫する必要があります。
そして知識を智恵に変換させるには
暮らし(生活)に活かせるようなスタイルを
自ら編み出す必要があります。
私がライフワークにしたいと思っているのも
そこなのです。
五感が活き活きする環境として
温暖で四季のある暮らしが
どれほど恵まれていることか。
それが最近は春秋がどんどん短くなり
寒暖の差が大きく二極化してきています。
自然の変動に応じて
生き物が変化するのは自然の理。
平均化、均一化というのは
安定した状態に近づくともいえますが
一方で、ある方向に進み始めると
なかなか方向を変えず、
変化しにくく固まっていくともいえます。
空調の完備した人工的な気流のなかで
季節感のない食事をとり
長時間同じ姿勢で労働する私達。
心身をまんべんなく使わず
部分的に酷使する偏った運動思考回路が
不眠を招き休養ベタな人達が増えています。
そんな現代生活という土壌に
養生を根づかせるためのくふうの一環として
季節ごとに套路を変えてみる試み。
太極拳の楽しみ方として
ひとつのスタイルではないかと思います。
いわゆる健康志向の運動をしたい人、
太極拳を楽しみたい人には
太極拳導引は最適だろうなと私は思います。
そして誤解のないようにお断りしておきますが、
太極拳をもっと理解したい人には
師はひとつの流派を専修することを推奨しています。
養生という一面からのアプローチで
太極拳をすべて理解したことにはなりません。
そういうことも説明されています。
感じる能力が自然と磨かれていきます。
それは太極拳そのものが
自然の理にかなったものだからだと思います。
季節ごとに套路を変えることで
自然の変化を改めて意識し感じる体験を
少しずつ時間を惜しまず繰り返し
五感を磨いて気づく力へと導いていく。
そういう師のアプローチの仕方(姿勢)は
とても参考になります。