ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

石油ビジネス多事争論

2009年07月08日 06時29分17秒 | Weblog
「低調ですね・・・、」というSSリテール業界の声と、
大手流通業者では活発な経営改善の必要性の声が入り混じる、
昨今の石油業界ですが、

SSなどリテール部門の経営改善手法については「手詰まり感」が目立ちます。
いくつかの、トレンド的な店頭拡販オペレーションシステムや「レンタカービジネス」なども改めて、冷静に検討してみると
それほど、決定的な収益効果が望めないという見解が増えているようです。

中には、レンタカーで使用したガソリン販売が増える・・、などと支離滅裂な理屈もあります。
確かに安いのは確かですが、安いということは、当たり前のことながらそれだけしか収益が上がらないということです。

最近では、
「それでも、「SS業者」は昔から他人がやることを真似ていれば、気持ちの面で経営不安から解消される。」と主張される特約店社長の自省の声が増えています。

確かに、戦後日本で最初にFC化されたビジネスフォームが「ガソリンスタンド」であるという説には同意いたします。
業態というよりも、経営者に与えた『ビジネス意識』のほうが現在に至るまで、悪影響を及ぼしているのかもしれませんね。

ここにきて、SSを起点とする新たなビジネスフォームの模索などの課題に直面しているわけですが、
どうも、自ら頭の切り替えがスムーズにいかないというジレンマに悩む経営者の方が多いようです。

しかし、こんな時代ですから、どんな業界でもそのような課題を抱えているわけです。
自信を持って「次の時代」に向けた模索を行いましょう。

そんな石油業界の経営者の方にとって、
最近、特に大切だと感ずることは「情報取得」の質とレベルです。

私も、最近ブログを書いていて内容に責任を感ずる時が増えています。

ところで、今月は、当社にとって「ようやくビジネスが動きだした」という実感が感じられる時節に入りました。

我々のビジネステーマは「石油業界のコアとなる、ビジネスダンディズム」です。
単発のアイデア的なビジネスフォームにこだわらず、
原点から石油流通ビジネスを見直して、新たな時代を拓くこと。

一生懸命頑張りましょう。
月刊ガソリンスタンド誌の「変わるビジネス、変わるシステム」のテーマは、
「軽油税」が「普通税」に変わったことによる、帳票作成の課題。
そして、軽油ビジネスの基本的な事項の確認的な基礎知識をテーマにしました。

地味なテーマなのですが、何処までも、
石油流通ビジネスの原点を見つめて行きたいと考えています。

今日もがんばりましょう。



グループウェアの活用

2009年07月07日 05時15分47秒 | Weblog
我々のようなソリューションベンダーという職業では、
開発業務と営業活動のバランス感覚が大切です。

開発業務だけしていたら、売上がなくて資金不足となりますし、
営業活動だけでは、システム機能が遅れてしまう。
バランス感覚がポイントです。

開発、営業ともに情報の共有と管理が大切です。
最近では、社内グループウェアを活用している企業が増えています。

当社のお客様でも、「サイボウズ」などを使用している企業が増えています。
スケジュール管理や情報の共有化などでは絶対に必要なビジネスツールとなっています。

当社も業務管理に「サイボウズ」を使用していますが、便利ですね。
営業案件管理と資金計画管理は「ビズソフト」というのを活用しています。

経理システムではなく、営業管理だけでもない。
時代が求める、新たなビジネスソフトです。

これからは、業務に特化したビジネスソフトがたくさん出てくるようです。

今日も暑そうです。
体調管理に気配りを、当社のスタッフも日本列島を飛び回っていますので、
体調だけには気配りを、出張先でも「早寝、早起き」でがんばりましょう。


灯油ビジネスは活発化の様相

2009年07月06日 05時12分41秒 | Weblog
蒸し蒸しとした憂鬱な気候ですね、

全国的に石油ビジネスは小康状態といったところですが、値取りは今までよりも比較的順調のように見えます。

やはり、ここまで淘汰が進んで来ると足もとの経営的な課題を無視するわけにもいかないといったところなのでしょう。
減販の時代に入り、安売り志向での拡販にも限界が見えてきたようですから、値取り志向の傾向が強まっています。

今年は、灯油システムの広域化やネットワーク構築が急速に進行しており、当社スタッフも全国各地を忙しく飛び回っています。

閉鎖や淘汰、合理化の影響で「灯油配送過疎地帯」が急増しており、各地の灯油配送センターに配達業務が集約化されています。
昨シーズンも配送体制が構築されている企業はかなりの勢いで売上を伸ばしているわけです。

全国レベルでは灯油自体の売上が減少していても、販売窓口がこれだけ減少してくると、一社当たりの販売数量はかなり増えてきたわけです。
北国の大量消費地の灯油センターでは、どこでもネットワーク拡大による広域展開やクライアント増設が盛んになってきました。

灯油システムの普及が一巡して、リースも満了時期を迎えリビジョンアップやハンディ増設も増えています。

不慣れな新規ビジネスよりは、実績のある灯油コアビジネスは間違いがないわけです。
今後は灯油配送を起点とする「新規ビジネス」の模索が盛んになってくるようで、
「雪ん子」の機能も多様な商品アイテムに対応できるよう追加変更の要望が増えてきました。

SSにおける「コールセンター」の設置は、今後色々なビジネス展開の可能性を拡大しています。

灯油ビジネス最前線の拡販手法は全国各地の有力企業で模索されているわけですが、
具体的な内容については、企業の「奥の手」ともなっているためなかなか公開されていません。
地域性や企業の特性も大きく影響してきますから独自性が強いわけです。

その点では、SS業界で盛んなFCビジネスの展開とは異なり、
創造性が強く、工夫やアイデア勝負の余地もある魅力あるビジネスとなっています。

これからは、選挙のシーズンです。
政治も変わるようですから、ビジネス環境も変化する可能性があります。
特に、揮発油暫定税率の問題が再び浮上する可能性もあるようですから、
しばらく動向に注目です。

さあ、新たな一週間が始まります。
当社では、新規ビジネス分野であるゴルフソリューションも忙しくなってきましたる



リバウンドで体重が増えました

2009年07月03日 04時39分42秒 | Weblog
ここ半年、40肩(実際は61歳)で左肩が上がらない。
どうも、昔柔道で骨折したのが影響しているらしい。

このところ、忙しくてストレッチをさぼっているので、体重も増えてきた。
ダイエットのリバウンド現象です。

またまた、本気でダイエット。
体重を落とすという作業がこれほど厳しいとは・・・

出張が多くて、出先で美味いものがあるとつい食べ過ぎてしまいます。
再び、三桁を行ったり来たりの状況なのです。

しょうがないから、朝と夕食は「お粥」だけにしました。
お腹が減るとイライラしますから、気をつけましょう。

もう週末です。仕事に追われると本当に一週間が速すぎます。
今月は仕事が大きく動きそうな気配です。



SSを起点とする新たなビジネスフォーム

2009年07月02日 05時15分05秒 | Weblog
最近、何処へ行っても話題になるのがSSからどんなビジネスを派生させるか、
または、ビジネス転換をどのように図るか、といった新たなビジネスモデルのアイデアなども求められます。

ガソリンスタンドという業態自体が最初のFCビジネスの原点だといわれます。
そのせいなのか、SS業界の経営者は中古車販売、板金業、洗車、レンタカーなどのビジネスを開業する場合でもFCを利用することに抵抗がないようです。

しかし、今挙げたビジネスは「自動車」というものを切り口にしたビジネスモデルです。

そして、ある方は「SS業界人は、人真似をしていれば、たとえ赤字でも心が安心しているようだ」と皮肉を言われます。

新規分野のビジネスモデルを成功させるアイデアのきっかけや視点は人によってさまざまだと思いますが、
意外と足元や身近に転がっているものです。

私自身の経験を申しあげましょう。
私は、人口1万人ほどの群馬のド田舎の郊外でSSを経営していたわけですが、
長野や軽井沢などの観光地への国道でした。
当時は高速道路もなくて週末や休日になると前の国道は凄い渋滞でした。

当然、ガソリンの現金売りは急増するわけですが、
その際、観光客から「どこか、食事をするところはありますか?」という質問をよく受けました。
そこで、SSの近くの土地を600坪ほど買収して「焼肉レストラン」を開業しました。
駐車場が広く清流に沿った景色のよい立地でしたので、田舎町にしては驚くほどの大盛況。
地元の飲食店会の皆さんは、既存の街の中で地元のマーケットを対象としたビジネスでしたので、郊外ビジネスの成功で町が一気に活性化したわけです。

SSで給油しながら、お客様のニーズを拾い上げて成功したケースです。
焼肉ならお客様が肉を焼いてくれるから、調理も楽だろうという、
今考えたら胆略的発想でしたから、焼肉の鉄板を手洗いデ磨くことがあれほど大変な作業であるとは・・・、
外食産業は初めてで、素人でしたので実際に開業してみてどんな仕事でも大変なことがよく判りました。

ところで、「焼肉レストラン」のヒットしたのが20歳代です。
もっと付加価値のある、客単価の高いビジネスをしてみたいと考え、
店舗施設にお金をかけた「鉄板焼きステーキハウス」を軽井沢の郊外に開業しました。
これも、ヒットしました。

今考えれば、若くして、お金儲けをして、
年にそぐわない金額を持つと、ロクなことはありません。
その後は、お決まりの、外車に女にゴルフに不動産などバブル街道一直線。

ベンツにBMW、ジャガーに大型キャンピングカーなんて風呂付きでした。
国産車のシ―マやクラウンなんて、下駄代わりでしたね。
あれが、バブルというものです。

そんな訳で、バブル崩壊、金融崩壊で、私自身の一敗地に塗れ、人生の大敗北を体験することとなれました。
資産を失い、仕事を失い、家庭を失い、すべて失い。
再度、奮起して現在があります。
まさに、不死身のフェニックス。

しかし、ゴルフ場の造成燃料、ダムや高速道路、新幹線などの公共事業のパトロール給油では他の追従を許さないシェアと実績を誇ったものです。
そこで生まれたのが、石油製品の「配送システム」、いまの「雪ん子」の原点というわけです。

内陸の石油流通基地は凄い需要がありまして、業転ビジネスも大盛況。
長野オリンピックの整備などでも稼がせていただきました。

そんな、石油業転流通の中で米国の石油業界システムなどを勉強して、
日本の石油ビジネスの土壌に合ったソリューションの開発に取り組んでいました。
アメリカの独立系ジョバーは優秀な流通システム、ローリーや独自の貯蔵施設などを保有して機動的なビジネスを展開していました。
憧れましたね。

そんな訳で、
私の石油ビジネスキャリアは小手先のSSを運営をしながら、そのことでSS業界を餌にしている周辺ビジネス業者とは違います。筋金入りです。

魅力あるビジネスモデルには成功の裏の「影」というものがあります。
ロジックとして、必然性のあるものは成功の確率が高いはずです。
これは、私自身の実体験に基づく考え方なのです。

サラリーマンが、上司や会社に安易に提案する、
「借りてきたような」ビジネスモデルではありません。

私自身が膨大な予算と時間をかけて試行錯誤の末、
ようやく動き出した直売システムが現在の「ペトロマスター」の原点なのです。
当時は、まだ、ウィンドウズなんてない時代ですから、開発に苦労しました。

おわかりですか、
自分の失敗や成功のキャリアは汗と涙の結晶で、一番大きな私の資産なのです。
実際にその体験をしてみたら、痛みも、喜びも、悲しみも、全て心と精神に沁みて、絶対に忘れることはありません。
我々の石油ソリューションをご覧ください、他社の製品と比較してみてください。
どこが、どのように違うか、とにかく「魂」が入っています。

本で読むようなビジネス知識とはちがいます。
本で読むようなビジネスキャリアは、数千円出せば本屋で売っています。
ビジネスは本を読んだだけで成功できるほど甘いものではありません。

ですから、FCビジネスなんて大嫌いなのです。

先日、南の島のガリバーディラーさんのシステム部と話しました。
地方の大手企業は、企業が少ないせいか自分たちのエリー意識出しです。
「自社の開発」も考えていますが、買ったほうが安いから。。。
ひどい、ですね。
社員がそんな意識でいたら、何年か先にはGM、クライスラーと同じ事です。

そんな訳で、諸国武者修行の旅はまだまだ続いています。
新たな、ビジネスモデルの企画もかなり固まってきました。
ご期待ください、九州のiさん・

「暫定税率問題」が再燃か・?

2009年07月01日 04時09分42秒 | Weblog
昨年度における石油関連の「暫定税率問題」は、石油流通業界にだいぶ混乱をもたらせたわけですが、
昨日のニュース報道では、民主党政権が成立した場合には、
再び「暫定税率」を撤廃する意向という報道がなされているようです。

現状では、「民主党政権が実現すれば」という前提がついているわけですが、
石油業界にとっては大いに気になる話題です。
民主党内でもまだ、色々な意見があるようですが流れとしては確実なようです。

石油流通ビジネスにどのような影響が出てくるのか、非常に気になるところですね。

今回の総選挙で「民主党政権成立」の可能性が高いことは衆目の一致するところですから、
必然的に「暫定税率撤廃」の可能性は非常に高いということになります。

国税の揮発油税と都道府県税である軽油税。
特に、軽油税は本年四月に目的税から「普通税」になったわけで、
地方自治の財源としては大きいウェイトを占めていますから、
地方分権が課題となっている折、その取扱いについては大きな問題となる可能性もあります。
都道府県の予算案計画と財源確保の問題にはすぐに影響してくるのでしょう。

流通業者の段階では、軽油引き取り税「特別徴収業者」に大きな影響が出てくるはずです。

仮に軽油税が撤廃されれば、「不正軽油」は脱税の意味を失いますから一掃されるはずですから、その意味では良いことです。

今ここで列挙してみてもしょうがないわけですが、
石油業界に与える影響は非常に大きなものがあるはずです、

前回も「まさかそんなことが・・・」とたかをくくっていたら、
一時的にしろあのような混乱を招いたわけです。

SS業界がレンタカービジネスやら車関連ビジネス、その他、各種店頭拡販オペレーションに奔走している間に、

ビジネス本流の流れが急変しているわけです。

SS業界は「タライノ中のアメンボ」
タライは、激流を流されて大きな滝に向かっているわけです。
それでも、アメンボは気付かずに、
タライの中で必死に生き残り競争しているわけですが、
自分だけが、生き残ったと思う頃には、周辺環境が変わってしまうはずです。

ならば、どうするか?
烏合の衆ではだめですね、安手の情報取得だけでは生きていけません。
難しい時代です。

外資系大手コンサルティング企業なども日本の石油流通ビジネスの情報取得と動向に対して注目しているようです。