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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

相田みつを美術館

2008-06-02 13:26:00 | 日記
 先日、相田みつを美術館にいってきました。
 以前の都庁敷地後と思われるあたり、都心とは思えない静かな木立の空間もある東京国際フォーラムの中に、それはありました。
 
 6月8日までは「みんなほんもの」という展示で、こころに響くよい作品がいくつもありましたが、わたしには「セトモノ」という詩が特に印象にのこりました。
 
  セトモノとセトモノ
  ぶつかりっこすると 
  すぐこわれちゃう
  どっちか
  やわらかければ
  だいじょうぶ
  やわらかいこころを
  もちましょう
     そういうわたしは
     いつもセトモノ

 「そういうわたしは いつもセトモノ」という正直さが、とてもうれしかった。

 偉そうなことを言うのは簡単だけど、そうできない人間の性。それを受け入れながら、よりよい自分になりたいと思う願いが、切なく心に響きました。

 この展示で、若くして有望な書家としての道が開けながら、これまでの書の世界にあきたらなく、自分の言葉と書を探すために退路を断って自分の書の道を歩み始めた相田を、足利の実業家(須永花火社長)が長年にわたって支え続けた話しも印象に残りました。「支える人なくしては、偉業なし」を実感すると共に、そのことを感謝をこめて書かれていることが、好印象でした。

  また、今回の展示では、横に英訳がでていて、これがまたなかなかよかったです。
  例えば、「しあわせは いつも 自分のこころが きめる」(Happoness is always decided by one’s own heart.)

 英文には 原作とはまた違った味わいがあり、とても楽しめました。

 いつか、心のやすらぎを必要としたとき、あなたも「相田みつを美術館」を是非訪れてみてください。
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