このブログにすでに何回か予告を出しておいた上記の「もやい展」、行ってくださった方があったでしょうか。
見逃した方のために、ここで少しだけご紹介しておきます。
まずは、入口に掲げてある中筋さんのあいさつをできれば読んで頂けると、私が説明するよりこの展示会の意図が直接分かっていただけると思いますので、下に字がよめるように大きく掲載してみます。
*何か、しっかり正面で撮ってなくて、読みづらいのを読んで頂きありがとうございました。
中筋さんの写真もチェルノブイリの写真、福島の写真などたくさん掲示されていましたが、今回の展示がいつもと違うのは、コラボレーションで、もう2人の作家の方と一緒の展示会だったことです。
小林憲明さんの「ダキシメルオモイ」という絵画は、このような展示でした。
原発事故後、福島に留まって、福島などから避難して生活している家族の抱きしめあっている姿を、その胸の思いを伝える絵が本人たちの言葉と共に展示されていました。「ダキシメルオモイ」まさに、子供を思う親の気持ちはどのような生活を決意して送っているにしても共通のモノ。原発事故がもたらした人々の思いを、このような形で静かに表現していることに、胸をうたれました。
もうひとりは、加賀谷雅道さん。その放射線像はというと・・・・
ボール、長靴、手袋、すべて福島にあったものがどのくらいの放射性物質を浴びたかを見えるように映像化したものです。
どのように映像化したかについては、下のような説明がありました。
そして、私が衝撃を受けたのは、この作品でした。
これは、福島ではなくて、神奈川県横浜市(!)のある家の震災後2011年から2012年夏にかけて使った空気清浄器のフィルターだそうです。
これ以上の言葉の説明は不要ですね。この1枚が私には、一番衝撃的でした。
放射能が見えないということ。見えないから誤魔化してないことにできるものではないこと。
それが、放射線の可視化をすることで、突きつけられていると感じました。
放射能を帯びていないボール、長靴・・・では、ほとんど薄い影すら見えるか見えないかとなるそうです。
見過ごした方には、中筋純「かさぶた」、小林憲明「ダキシメルオモイ」、加賀谷雅道さん「放射線像」などがあるので、参考にしてみてください。ホームページなどもそれぞれ検索で探せるので、興味をもって下さった方は、是非フォローしてみてください。
この3人による「もやい展」たった5日間ではもったいなかったという思いが強いですが、これからもあちこちでそれぞれに展示が続けられていくと思います。是非、どこかでしっかり出会って、福島のことを忘れずに見据え続けて頂ければと思います。
最後に、この3人の作家の方に、尊敬と心からのエールを送ります!!!
これからも、ご活躍をお祈りしております。