テレビでスカイツリーときれいな月が写ったので、我が家でも見えるかと何度か見に出たのですが、月が大分北寄りから昇るようになり、我が家では障害物がいっぱい。なかなか姿が見られませんでした。
でも、でも先ほど電線に引っかかりながらも月が姿を現してくれました。
月は、結構グイグイと昇ってくるので、もたもたカメラの焦点あわせに手間取っていると、月が電線に引っかかり始めます。あっちがいいか、こっちがいいか、場所を移動していいところを探しながらの撮影。
<2019年9月19日21:53>
まあまあに撮れましたが、自分の目で見た感じに近いのは、実は下の写真のようにぼんやりした月でした。
今日は、福島第1原子力発電所事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力旧経営陣3人の判決が、東京地裁で言い渡された。永渕健一裁判長は勝俣恒久元会長(79)、武黒一郎元副社長(73)、武藤栄元副社長(69)に対し無罪(求刑禁錮5年)の判決を出した。
検察官役の指定弁護士は、政府機関の長期評価に基づく東電子会社の試算結果などを挙げ、津波が予見できたと主張。2008年の試算結果は15.7メートルの津波が原発に襲来する可能性を示し、武藤氏と武黒氏は内容を把握していたと指摘した。3人全員が出席した09年の会議でも担当幹部が巨大津波の可能性に言及しており、3人は津波を予見できたのに「原発の運転を漫然と続けた」と批判した。<日経新聞ココから>
今日、ちょうどクローズアップ現代で「東電裁判 見えてきた新事実」で、この裁判中に明らかになったj上記の会議で報告を受けながら、この経営トップ3人は異論を出さなかったことから、担当達は通例がそうであったために「了承された」と思ったそうだ。しかしその後対策は全然とられなかった。ネックは工事にまつわるコスト問題だったのだろう。
一方、この時期にちゃんとそれなりの対策をとり始めたところがあった「日本原電」だ。ただ、東電などが対策をとらないことが分かったことから、「横並びで進める電力界の慣習に背く(?)」ということでそれを日本原電は表だって、自分たちが工事をしたことを喧伝せず、逆に隠したと言う。自分たちは後で問題が起きないように対策をとるが、国民の安全のために他を動かす責任より「業界」の監修を優先したのだ。信じがたい。
ただ、東電側も、日本原電が対策を始めたと知って、遅まきながら重い腰をあげようとした時にまさに東日本震災が起きて、過酷な原発事故が起きた。
NHKは、原発事故の原因を東電の「東電の幹部と担当の間で意思決定者があいまいだった」「業界の横並び意識」などにもっていくような結論になっていたが、原発事故は、<「安全神話」のもとに安全が軽視され、安全優先より目先のコストを優先した>決定的に愚かな「人間の驕りによる人的災害」だっただろう。「経営陣が最高責任者だ」という当たり前のことをはぐらかし、3人を無罪とするなら、日本人は反省ないママにこれからも無責任な社会にさらに堕していくだろう。過去を反省できない日本に明日はない。控訴して徹底的に経営者の責任を明らかにしてほしい。