いつものように、まずは「弾ける! JAZZ STANDARD 30」の中の曲から。今回3回目の「枯れ葉」から。
先生から前回、「Rubatoをもっと思い切って自由な感じで弾いてくること。その後は、もっと速く、軽快に、ペダルを一切使わず。但し、ペダルの指示があるところでは、しっかり違いを引き立たせて弾いてくるように」との課題が出されていました。速く弾く練習のために、メトロノームを指定スピードに合わせて頑張りました。
さあて、どうなりますか。自分でも思うようには弾けなかった感じはありました。素人にはスピードに乗せて、しかも音を間違えずに弾くというのは至難の業。そして、先生の反応は、ひと息あってから「全体がそろわなくなったというか、リズムが刻まれていない」。
「スピードが上がったので、4ビートで数えるのが大変で、2拍で数えて弾いたんですが・・・それがまずかったのかなぁ?」「4ビートはあくまで4ビートで感じて弾かないと」「でも、足で拍子をとるには、速いと間に合わないんです。頭の中では、刻めないんですよね」と説明する私の言い訳に、先生の方は「???」と、全く理解できないという反応でした。
足でリズムをとるのが間に合わないので、たぶんに雰囲気で流してしまったのが失敗のようでした。以前の「4分音符を3カウントで感じる」という課題の時もそうでしたが、ミュージシャンの頭の中と、素人さんの頭の中のカウントは、まったく別次元に違うようです(苦笑)。私も、先生がどうして間違わずにカウントするか理解できないです。
ゆっくり弾き直すとあってはいる。これを速度をあげて弾けばよいのですが、特にRubatoから急にハイテンポで入るところが1番まずかったようです。無理せず、諦めて崩れないで弾ける範囲の速度で弾くことになり、「これ以上の課題克服は無理そう?こんなところで」という「卒業」へ。これ、「卒業」というより「棚上げ」と表現した方がピッタリ?
そして、今回はもう1曲この同じ本から、練習してきていたのを弾いてみました。私の父が大好きだった作曲家・ガーシュインの曲で”’S Wonderful"。 めちゃめちゃ難しい曲でしたが、父のことなどを思い出しながら頑張りました。
一応、譜読みはできて最後まで弾けるようにはなっていた「つもり」だったのですが・・・。先生の反応は、これも「枯れ葉」と似ていて、「違いますねぇ。最初の出だしも、音のとり方が違っていましたよ。チャッチャチャーの2音目のところをスタッカートにしてはダメだし、チャーという最後の伸ばしも大切なのに足りなかった」
2週間で悪い癖がついてしまっていたのを矯正しながら、どうにか修正。3、4小節目も、「4小節目の頭がちゃんと出ていないの分かりますか?」「わかりません。メトロノームでは、ぴったり合っていたのですが・・・」「いやいや、そんなはずはないですよ」とのこと。
「ここは、何だか複雑なので、よくタイとかを見て分析したら、3小節目が(8分音符を1にカウントすると)2.1.2.1.2./1.2.1.2.2.になっていたので、カウントがあまりに難しいので、(2.1)を4回繰り返して、2.2、と取ってメトロノームでしっかり合うようになったのですが」と説明すると、先生には私のそのカウント方が全く理解できないようで・・・「でも、実際に3小節目の2がカウントが短くて、4小節目の1が全然頭になっていないですよ~」とのこと。
私の難局を切り抜ける苦肉の「(2.1)4回繰り返し作戦」は、敢え無く敗退。カウントは、あくまで4でカウントしないと、小節の頭の音が感じられないということが判明しました。 2.1.2.1.2./1.2.1.2.2. 4小節の頭の1(太線のとこ)を強調してみましたが、先生にはこれも解決法とは認めて頂けず、(2.1)で数えること自身を諦める方がいいという結論に至りました。
カウント、難しいです。でも、後の部分は、注意して弾けばどうにかちゃんとなっているようで、後半の難しい間違っていそうだな~と思われた音も、しっかりゆっくり弾いてみれば間違って弾いてしまったところは兎も角、音を間違って読んで弾いてはいないことが分かり、「後は練習ですか~」ということに(汗と、ため息)。
そして、3曲目は、先生のオリジナル曲”To [K] in Wonderland" を前回先生に弾いて頂いたアドリブつきのロングヴァージョンでチャレンジ。 頭から4音構成の和音が5つ連続で弾くのが、指使いの変化が難し過ぎて間違いやすくて大変なのですが、さらにBの入りからは、ダイアトニックでない色々な音の和音変化にさらに指がついていけなくて・・・練習はしていたのですが、ひどい音を出してしまい・・・アラアラの連続(汗)。
アドリブは兎も角としても、大事な部分を間違えていないか、ゆっくり弾いて確認して、特にBのコードが複雑に変化して指がおいつかないところの部分を何回か弾いて、どうにかヨロヨロながら最後まで到達。次回は、もう少し頑張ってくることに。
それにしても、今回はどれも私の不得意部分が満載の曲ばかりになって、大波乱のレッスンになってしまいました。まあ、こんなこともあります。先生には、次回のレッスンまでに、アレンジ曲でも何でも、新しく譜面を用意して頂くお約束をして、終了。
どれも、まともに弾けなかったレッスンでしたが、勉強になったことは確かでした。「カウントは、攻略のための奇策など考えず、ちゃんとゆっくりな時に弾けたものを、徐々にスピードアップして着実にリズムを壊さぬように弾く」が、1番大切な教訓でした。
ところで、先生のライブのご案内です。もう来週になりますが、柏でソロ・ピアノを、11月には六本木で大編成9人でのライブがあります。チラシを下にアップしておきますね。まだ、27日のソロ・ピアノのライブも空席があるようですよ。