ちょっと寄り道をしての帰り道、ふとトヨタの販売店にそういえば「太陽光発電○kW」という表示があったような~と思い出して、立ち止まってみると・・・
「これこれ、これです」 現在の発電量 5.4Kw
建物の屋上にソーラーパネルがあるのかな?そう思って、上を見上げてみると・・・。
あっ、もしかしたら、このベランダの下にあるのがパネル?確か、電車で通り過ぎる大型ショッピングモールのイオンは壁面いっぱいにパネルが設置してあったな。でも、このパネルなら、住宅だと布団を出したりはできないけど、布団を干さないマンションや事務所なら、簡単に邪魔にならずに設置できていいな。と思えた。店にお邪魔して確かめてみた。
やはり、太陽光パネルだそう。詳細は聞けなかったが、ついでにもう一つ図々しくお尋ねしてみた。
尋ねたのは、この表の水色の看板、「環境にやさしい水素車 ミライでライトアップ」についてだ。実は、今調べてココに2021年いっぱいで閉館になると知ってびっくりしたのですが、お台場にトヨタのMEGAWEBというショールームのイベントに孫と参加、子ども達だけでしたが講習の最後に「ミライ」の試乗会もあって、試乗の後に排気ガスがこのミライでは排出されず止ってから水が排気管から少し出るだけ~というのを実際にみたことがありました。このトヨタの水素車「ミライ」は、その当時は最先端のイメージでCO2を出さないし、凄いなぁと感心したものでした。災害時には車から逆に家の電気を点けたりもできるというのも売り文句にしていたので、(これは、後ろにミライがとめてあるのかな?)と見てみました。ちょうど看板で隠れて見えないところにとまっていたのですが、線が繋いでなかったので、どうやって点けるのかついでにお尋ねしてみました。
すると、親切な店の方が、外に一緒に出て、トランクを開けて見せてくれました。
トランクからこの線を出して、夜だけ点灯させています。今点けるともったいないので~との事でした。
当時は、将来は水素車になっていくのか?なんて思いながら、水素は空気の中からどう取り出すのかなぁと単純にその先は考えていませんでした(苦笑)ところが、理想的なことばかりでなく問題もあったようで、普及が進んでいないのが実情のようです。
ココやココを参照しながら、どこに問題があったのかなど纏めてみました。
1.燃料電池は燃料(水素と酸素)が供給される限り発電し続けるもので、バッテリーがなくても水素と酸素が確保できれば発電できることから、アポロやスペースシャトルにも使われた技術のようです。宇宙へは、水素と酸素を持って行って使ったそうですが、地球なら空気中の酸素を使えば、水素さえ確保できれば発電できるという訳です。水素の充填はガソリンとほぼ同じ時間ででき、電気のように充電に時間がかからないのが特徴。しかも、電気自動車と同じで二酸化炭素を排出しない・・・長所
*余談ですが、宇宙では反応の結果出る水を飲料水として使えるなど、好都合なことが多かったということでした。また、開発中の問題としては、水素ボンベと燃料電池システムでスペースをとられ、車なのか「燃料電池を運ぶためのクルマ」なのかというのしか作れなかったのだそうですが、トヨタが頑張り、小型化と700万円強という値段に抑えたのは快挙!!!だったそうです。技術力は高評価されている。
2.ところが、予想外に電気自動車(EV)のバッテリー問題が開発で改良されてきたこと。バッテリーに蓄えた電気で走らせるほうがトータルとしての二酸化炭素排出量は少ない。エネルギー効率で優れているなど、燃料電池使用の水素車を上回ってきたのです・・・短所
3.水素のステーションが少ない。水素ステーションは、水素が危険物なので、上に建物がないなど条件が多く作りづらい。スペースもいる。なかなか増えない。水素ステーションの新設には1基あたり4〜6億円かかると言われています。国がバックにつかないと、どうやら増やすのは難しいようです・・・短所
*一方のEV用の充電は簡単に立地可能。家庭用の充電機も10万円程で設置でき、安価なスタンドは充電速度が遅いけれど、スーパーなどの駐車場に設置されていれば、買い物中に充電して気にならない。今後どんどん増える見込み。
ということで、少し今の水素車のイメージが掴めましたが、EV車にしても、水素にしても、「電気」や「水素」を作る時点で、電気を消費する。それが火力発電の電気なら、CO2を出す点は、共通して問題。電気が100%再生可能エネルギーでまかなえる国になっていれば、水素の原料は水からつくれるので、輸入する必要がなく、そこはガソリン車とは違って非常にいい。EVは発電しないのでCO2は出さない、水素車は車の中で発電するけれど、反応で水しか出ないので、これはどちらもOKという感じです。ちょっと、陰りが見えている水素車ではありますが、さあ、ミライ(未来)はどうなりますか。とりあえず、トヨタの販売店がどの位、太陽光発電で自社の電気消費量をまかなっているか、どこかで知ることができるといいなと思いました。