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ロシアで予備役の動員(軍隊は国民を守るか、死に追いやるのか?)

2022-09-26 20:35:56 | 日記

  ウクライナ軍が反転攻勢を続ける中、ロシアのプーチン大統領は9月21日、予備役を部分的に動員すると表明し、ロシアの各地で市民が軍に招集されはじめました。ロシアの独立系のメディアは、優先的な招集の対象ではない高齢者や学生も動員され、国防省が示した30万人という規模を大幅に上回る100万人が動員される可能性があると伝えています。

  そんな中で、自分の足下に火がついた形のロシア国民の中には動揺が広がり、国外に出る交通機関は大混雑。抗議活動の動きも出てきました。ウクライナに侵攻していることを是認していた国民も、自分が、家族の誰かが、死に追いやられる「戦争」が現実となって身に降りかかってきたことで、これまで戦争支持やプーチン支持が8割を占めてきたような(ココから)そんな気持ちが崩れ、自分たちの生活に突き刺さる「戦争」と自分たちが闘わないと行けない現実に目が覚めたようです。

  でも、今更気づいて抗議して間に合うでしょうか? 抗議活動への激しい弾圧もニュースで流れています。

  自分たちの国民であっても、軍隊や警察は容赦はありません。兵役を逃れようとするもの、抗議活動の学生たちの頭を地面に押しつけ蹴り上げいます。ミャンマーの軍隊がそうであったように、国家権力を体現する兵隊や警察は、抗議や抵抗には自国民相手でも容赦はありません。

  日本では、今、自民党が「軍備強化をして、自国民の安全を守る」とさかんに言っていますが、かつての「特高」がそうであったように、国に逆らう者には、軍隊も警察も、国家権力は容赦はないのです。歴史が、そして、ミャンマーや香港(中国)、ロシアのニュースが、「国軍も警察も国民に牙をむく存在であるという本質を私たちに見せつけています」。

  ご存じの方が多いと思いますが、韓国では人気タレントでも兵役が義務づけられ話題にのぼります(ココから)。一方、日本では太平洋戦争中、日本では召集令状のことを「赤紙」と言いましたが、戦後は一貫して兵役は存在せず、自衛隊は自分から志願した人で成り立っています。

  勿論、戦争となれば、総動員令が発令されて、徴兵の可能性はあります。ただ、現在の日本は、日本国憲法下の戦争放棄の9条の存在があるため、原則的にはそれは許されていません。少なくともそのはずですが・・・。日本国民に支持され長期政権を担っている与党の稲田元防衛大臣や、下村元文科大臣など、自民党の人が何をどう考えているか、よく目を凝らしてみて下さい。 古いですが、2016年の国会の答弁などから抜粋している動画がココにあります。福島瑞穂さんが、頑張って稲田さんに問い詰めていますね。国会中継をみる日本国民はたぶん極一部でしょう。でも、そんな見過ごしている間に、国会では、このような徴兵制の復活を望むような政治家たちによる、耳を疑うような「八紘一宇」や「教育勅語」などという言葉が語られていました。少数意見を大切にするのが民主主義のはずが、数で押し倒せばいい。説明責任なんて、同じことをお題目のように繰り返せば、どうにかなる。最後は多数決なんだから・・・。そんなとんでもない民主主義とはかけ離れた国会無視が続けられてきました。

  それでも、前回の衆議院選挙でも、国民はまたしても、長期政権に多数を与え、今も与党は、選挙に勝ったものとして我が物顔に、国民の国葬反対の声にも、原発新設反対の声にも耳を貸さない。説明責任も果たさず、やりたい放題。そんな力を政府に与えたのは、私たち国民だ。

  私は、実は、これらの古くさい自民党の人々の発言を動画で目にして以来、<「戦後レジームからの脱却」を謳う安倍首相の下に長期政権をそのままにしたら、大変なことになる>と気づき、小さな力でもこの長期政権を止める力になろうと、努力してきました。

  こんな人達の下で憲法改正が行われたら、日本はどこへ連れて行かれるでしょう。軍事予算はすでにどんどん増強され、アメリカのトランプのいいなりに多くの戦闘機や兵器を買わされてきました。いいなりに導入しようとしたイージスアショアは、自国民の土地を危険にさらす代物であると分かり、中止になりましたが、それを引っ込めたら、今度は「敵基地攻撃能力」のある武器が必要という、とんでもない戦争へ一歩足を踏み込む発言をし出した長期政権は、現首相になってもちっとも変わっていません。

  ロシア国民は、マスコミの統制でウクライナにロシアが何をしているのか知らなかったというかもしれません。では、日本国民である私たちには、日本のしていること、向かっていく先が見えていますか?「軍事予算強化は必要ですか?」「それで、隣国を刺激することは日本の安全をより危うくしませんか?」「政府の流す情報に惑わされているのは、ロシア国民だけですか?」「私たちは、国会を嘘、ごまかし、改ざんで無力化した長期政権をしっかり監視して、手綱を引いて糺せましたか?」

  日本も同じです。ロシアと同じです。

  戦争は動き出すと人間の力では止めるのがいかに大変か!気づいた人から直ちに動き出さないと、破滅に向かっているロシアは、明日の私たち日本かもしれません。

  軍隊は国民を守ったりはしません。ロシアの現在の様子にしっかり目を向けましょう。言論を統制され、無批判に国のいうままになっていると、自分の足下に火がついて火傷を負い手遅れになるまでプーチンを7割も支持する国民と変わりありません。目を開いて、しっかり何が起きているか見定めましょう。誰が、正しいことを言って、誰が嘘をついているのか。そして、オカシイと思ったら、一刻も早く、止める側に立たないと。

 

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