きのうに続き今日も快晴。帰りに(月はもう昇ってきているかな?)と思ったが、地平線からちょうど出てくる感じで、姿を見せるには時間がまだまだだった。コロナの感染拡大で、(買い物も2~3回に1度にしましょう)と言っていたが、デパ地下で長時間でたくさん買うより、風通しのよい小さな店でそそくさと少量をサッと買う作戦に私は決めた。
そこで、今日もササッと用事のものを買って所要時間数分で店を出て、空を見上げると・・・
木の上にちょうど月が出てきたところだった。
「上って来る時間が結構遅いんだね。こんにちは」
今日は、皆は見られたかな? 今日も局地的にまた酷い雨が降ったようだ。でも、こちらは、夜も静かに月が微笑んでくれていた。
夜になって月の姿がハッキリ見えたら、「あっ!取っ手のついたお月様だ」
わかりますよね。どこがつかめる取っ手だか。陰との境の上の方ですよ。何か、ちょっとつかんで、どこかに放り投げて看られそうな気がしませんか? 「やだよ、投げられるのなんて」とお月様。
昨日、図書館で借りた「アホラ詩集」(一歩も前進してなかった)やなせたかし を読んでいたら、
バランス
なんにもする気がしなくて ぼんやりねころんでいると
地球が回転しているのが なんとなくわかる
朝の光から 昼の光になり やがて たそがれてくる
このゆるやかな回転は 約24時間だが
もしも 月の引力がなかったら
回転の速度は 4時間になるらしい
すると 突風が吹き荒れて ぼくらはふっとんでしまう
太陽と地球と月の絶妙なバランスの中で
ぼくらは生きる
なんにもしないで ぼんやり ねころんでいられる
という詩があってびっくりした。月がないと、地球は今の6倍のスピードで回り始め人も物も吹き飛ばされちゃうの?調べると、本当のようだ。(ココで見てみた。)
月は地球を飛び出して以来、毎年3センチずつ地球から遠ざかっており、地球の自転速度を遅くする重要な働きをしている。
月が誕生した当時の地球は、現在よりも速く自転しており、1日は4~6時間ほどだった。(中略)その後、現在まで40億年以上もかかって地球の自転速度を遅くしたのは、地球と月の間で働く引力である。
これによって地球上の海では潮の満ち引き、すなわち「潮汐(ちょうせき)」が起きた。海水が潮汐で大量に移動すると、海底との間で摩擦を起こし、地球の自転にブレーキをかける。その結果、地球の1日はしだいに長くなり、現在の24時間となった。(中略)
月の形成時に巨大な天体が地球に衝突した影響はもう一つある。地球が自転する地軸が傾いたのだ。
衝突の際、それまで太陽を回る公転面に対して垂直方向であった地球の地軸に23・4度の傾きが生じた。この結果、地球には四季の変化が訪れた。
知らなかった。昔、天動説が信じられていた時に、(地球が回っていたなら地球の上のものが、そのすごいスピードにぶっ飛んでいるはず)として信じてもらえなかった~とあった。それが、しかも月がなくて1日4~6時間の猛スピードで1周したら、大変なことだろう。
「ねぇ、お月様。私はあなたの持つ力をますます信じるよ。だって、あなたがいなかったら、私たちは全然違う生活?それどころか存在できてもいなかったかもしれない。いつも地球の周りにいて私たちを守ってくれてありがとう」「ねぇ、本当に毎年3センチずつ地球から遠ざかっているの?どうか、離れていかないで。私たちのそばにずっといてね」
月が静かに微笑んでくれていました。
「取っ手が見えても、つかんで放りなげるなんて絶対にしないよ。つかんで放さない! あれっ、それも困るね(笑)」
太陽がちょっとずれていたら、地球に水は液体で存在できずに生命はいなかったでしょうしね。
何より地球からの見た目が太陽と月が同じで、しかも月は太陽をうまく隠して皆既日食、地球は太陽をピタリと隠して皆既月食。
この広い宇宙に同じ関係の恒星・惑星・衛星ってあるんでしょうかね。
私も、月と太陽の大きさが地球からみると同じというのには、何か大きな神のような存在を感じてしまいます。生命についても、あまりに不思議なことばかり。その奇跡が重なって生まれた地球に、私たちが住んでいる不思議。
この奇跡を無駄にせず、楽しんで生きるしかないですよね。