前回、「メトロノームの刑」執行が出されてしまった先生のオリジナル曲、”Circle on the Bridge"。ここ数日、かなり追い込みをかけて練習していました。でも、それにかなり時間を割いたため、あとは他に手が回らず、前回レッスンの最後に先生が「前に弾いた『巡りゆく時』の新しいバージョンを加えた部分の楽譜ができたので~」と渡して下さった楽譜を昔弾いた時の楽譜を見つけ出して、以前の楽譜に新しい部分を入れて作り直したものの、そちらは少し練習しただけ。それ以外の練習をする時間はなく、2曲だけ持ってレッスンに向いました。
「巡りゆく時」の方は、以前弾いた部分は♭の多い曲ながらも、かなり昔弾いたのを指が覚えていて、それなりに弾けました。でも、新しいところは、なかなか思うようにならず、ちょっと苦戦。油断すると拍子がズレてしまう感じでした。レッスンでこちらから弾き始めたら、案の定 落ちました(苦笑)。
先生に「新しいところのが、何か違ってましたね」と言われ、やり直すたびに間違えて。字足らずの短歌を詠んでいるような違和感?
自分でも間違えたと感じるのですが、今ひとつ分からなくて…しつこく4回くらい弾き直して、ようやく間違えなくなりました。先生、ごめんなさい、不勉強な生徒で。
さて、もう1曲は、”Circle on the Bridge"。かなり練習だけはしましたが、それでも、これまた♭だらけ。変化も激しく、しかもオリジナルは高速スピードで駆け抜けていくような曲なので、頑張って弾くと・・・・むむむ・・・それでも音を間違えつつも疾走して、区切りのいいところまで駆け抜け、息をつくために一度止まると。
先生が「まず、そこまでですけど、1番弾いてほしくないように弾いているんですよね」「マネして弾けないけれど、短すぎるというか、跳ねているというか」・・・
私が、「それって、痛い音になっているということですか」と聞くと・・・「そうですね」とハッキリ。「もっと、長さをちゃんと取ってというか・・・」
少し大人しく?頑張った感じでなく弾き直すと。「あっ、それが少し近いけれど・・・」と言われて、工夫してソフトな感じと、繋げるところをしっかり抑えてぇと、私なりに何回か弾き直すと、だんだん近づいてきたようで、「その音の感じですね」と言って下さる時もでてきて、少しずつイメージが掴めてきました(たぶん)。
「痛い音」という指摘をけっこう受けてしまう私ですが、音楽でなく、頑張って譜を正しく弾くことに一生懸命になると、どうやら痛い音でがなり立てている印象になるみたいです。確かに、先生の演奏はいつも速く弾く軽快な曲でも尖らずに心に響く音楽になっているのです(不思議?プロだから当たり前?)。私の音は、頑張るとつい尖った音や痛い音になって、音楽の「楽」が抜け落ちちゃうみたいです。
いくつか曲の雰囲気が変化する曲で、最初の部分がようやく掴めてきて、残りの部分はそこよりは問題が少なかったようでした。でも、難しいのは、最後の不思議な和音をどんどん重ねていくところ。何回練習してもなかなか1回ではうまくいかず、今回も4回、5回目になってようやく聴けるくらいに弾けて。先生も辛抱強く待ってくださっていたので、どうにか弾けたところで、「お疲れ様でしたぁ~~~~」ということになりました。
難曲は、乗り越えられない山を登っていくようなもので、苦しいけれどもその先に何か開ける世界がありそうで、夢中になって弾いて、嫌な事や苦しいことが頭からすっかりなくなって気持ちがリフレッシュします。滅茶苦茶に弾かれている自分の曲を聴く先生には「忍耐」を強いてしまいましたが、楽しかったです。
それで、先生に「これを、もうちょっと弾いてみたいのですが、アドリブはどこをどうやっているのか分からなくて、まだ全然やっていないんです]と伝えると、「あっ、このアドリブは譜の中のどこを探してもないんですよ。珍しく、アドリブをまったく違う感じで弾いていましたから。ことによって、楽譜を上げた時にそのアドリブも書いてあるんじゃないかと思いますよ。この最後の部分のも含めて。上げた時に一綴りのものを上げていると思うから」とのことで・・・実は、帰宅して、その後、夜に月のブログを書き、今ようやく時間が取れて過去のこの記事を読み直して、いつ”Circle on the Bridge"を弾いたか調べたのですが、これがやっと今みつかりました。
驚いたことに、こんな難曲を、凄く早い時期に先生から楽譜を頂いていたことがわかりました。なんと、9年前です。今が238回目のレッスンで、この譜を頂いたのは、84回目。読み返して、先生の困惑をヨソに、無茶ぶりで楽譜を手に入れて頑張った昔の自分の姿に思わず笑っちゃいました。あまり変わっていない。
楽譜を頂いた次のレッスンで弾いた私に、教えようがないと宣告されてしまったことも判明(笑)
私が新曲に"Circles on the bridge"を下さい というと、「トリオの曲をピアノだけで弾くのは難しいですよ。僕にも弾けるかどうか・・・。でも、弾きたいなら、まあいいか」とのことで、「譜面は今もよく弾いているからすぐでるし」と3枚つづりの譜がでてきました。 *"Circles on the bridge"はyoutube にもアップされていないので、渡辺かづきのCD”Into the Light ”から聞いてみてくださいませ。
模範演奏。ここの4ビートのとこはどう弾くかなぁ~といいつつ、少し弾いて、あっという間に準備OK.トリオで~といいつつ、ソロでもすぐ弾けちゃうんですね。「難しそうですね」というと「少しずついきましょう。少しずつ」と先生。下手でも、我慢できずに先へ先へと行ってしまう私に先生から牽制球(笑) (この曲は先に進みたくても、大丈夫、すぐには進めそうもありません!)
渡辺かづき先生とのレッスン 85
「16ビート、(君には)難しそうですねぇ。ドラムとかが一緒にあってのトリオの曲だから、ピアノだけで弾くのは難しいかも。やめましょう」と先生がきっぱり。 (棚上げ~~~~)カッコよくて、大好きな曲ですが、確かに無理そう、トホホ。とりあえず、Chant of Soil で、16ビートがマスターできたらでないと、こっちのジャズらしい跳ねた感じの表現はできそうにありません。アドリブ前まで譜は作っていたのですが、上記の事情でとん挫。
と記録に残っていました。しかし、諦めの悪い私は、再度2回目の挑戦を2年後に試みていました。しかも、この時もぉ~~~~
渡辺かづき先生とのピアノレッスン121 2018-09-08
昔頂いた楽譜の”Circle on the Bridge"を弾いてきてみたんですが・・・と弾き始めてみると。「それは、僕でも一人じゃ難しいから、止めときましょう」と先生のひと言で断念(泣)
と、再チャレンジを伝えても、あえなくStopだったようです(笑)
そんな懲りない私の再々チャレンジが前回のレッスンでした。再チャレンジの理由は、前回のレッスンの所で説明したように、
<苦労した"Body and Soul"と一緒にもう1曲くらいはレッスンで弾くのに用意してみようと思って探しだした曲は、つい、同じゲーム感覚で弾きたかった曲。しかも、よりによってこれも黒鍵だらけ。メロディーも変化に富んで・・・こちらは、先生のオリジナル曲、”Circle on the Bridge" >
頭も最近は少し衰えて、うっかりミスや、思い出したいのに名前がでてこない!などの症状が出ていますが、まだ挑戦する気力は残っているようです。このエネルギーが枯渇してしまわないうちに、維持して動かし続けて油切れにならないように~と思います。
そして、過去歴から頂いた楽譜が3枚だったことがわかり、無事に3枚がみつかり、それにアドリブも最終の部分もあったので、しつこく先まで頑張って、次のレッスンでも先生を呆れさせてみたい~と思ったことでした。ふふふ・・・。
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