翁長さんが亡くなった。最後の最後まで沖縄の人々のために病を押して先頭に立っていた姿に敬意を表します。
そんな翁長さんについて、報道で安室奈美恵さんの言葉をニュースで流していたけれど、彼女のホームページで全文を読んでみるとそのメッセージはもっと長かった。(ココから転載させてもらいました)
ニュースでは、なぜ<沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております。心から、ご冥福をお祈り致します>という彼女の大切なメッセージを省略したのだろう。そんなに長い文章でもないのに・・・。 公共放送の政治的中立性??? 公平性???
偶然目にしたやや古い8月9日号の「週刊新潮」の中の記事のこんなタイトルが目に入った。
「埋め立て承認撤回 翁長知事の遅すぎた”最後っ屁”」
病気を押して沖縄のために命を押して生き抜こうとしている人に対し、自分たちの考えと違ったにしても、このような品位のない記事を書く人、記事を載せる雑誌があることに、同じ日本人として悲しくなった。日本人は、いつからこんな風に人をこき落とすことを恥ずかしいと思わない、優しさも思いやりもない人種になってしまったのだろうか。それとも元々日本人は、こんなものだったのだろうか?
最近、特に日本社会はおかしいと感じているのは、私だけではないだろう。
政治も官僚も企業も教育もスポーツ界も、自分や自分達の利益と保身にばかり目がくらんで、「他の人のために」「みんなのために」「国民のために」という自分以外のものへの視点が欠如している。
「正直で公平な政治」を訴えて、総裁選に石破さんが立つようだ。
官僚による目を疑うような文書改ざん、誤ったデータに基づいた法案でも平気でうそやごまかしを並べて押し切る、不正直に溢れた政治。企業も自分たちに都合のいい検査や公表データを出していることが次々と明るみに出て後を絶たない。医学部の不公平、不公正な入試が明るみにでたが、担当者が「他の大学でもやっていること」と弁明したようだ(!?)そこで、他大学にも調査を広めるらしい。きっと東京医科大だけでないことがわかるのだろう。スポーツ界でも、相撲からはじまり、アメリカンフットボール、ボクシング。どこまでもスキャンダラスな話がとまるところを知らない(前に野球賭博の話もあったなぁ・・・)。
恥ずかしい日本
どこから、どうやって私たちは誇れる日本を取り戻すのか。
まずは、「正直でない人たち、公平さに欠ける人たちにはそのポジションから直ちに立ち去ってもらう」それしかないだろう。私は石破さんが好きという訳ではない。だが、この今の混迷の中で「正直で公平な政治」を目指すと言った明快さには、思わず拍手を送りたくなった。
こんな当たり前のことに拍手を送りたくなるほどに、今の日本は悲しい状態になっていることを、日本人はもっと胸に刻んで「恥ずかしい、どうにかしないといけない」と自覚しよう。そして、あなたは何をしますか。何ができますか?
不正直、不公平が明るみに出てきたのには、それを憎む人がいて、勇気をもって明らかにした証しでもあると思う。官僚の人の中にもいて、それを前川元事務次官や、愛媛県知事や、後押しする人がいた。企業の不正も、それを告発した勇気ある人がいたのだろうと思うと、勇気ある行動に感謝と拍手を送りたい。アメフトの宮川選手も間違った行動をとったとはいえ、記者会見を聞いて立派な青年だと思った。
さあ、こういう人たちに続こう。あなたのいる場所で、不正直、不公平はないか。あなたは誰のために何をしていて、何をすべきなのか。日本人1人1人が自分の足元を見つめて、日本人の誇りを取り戻していきましょう。
*あなたに安室奈美恵さんのメッセージは届いていましたか?今のマスコミのニュースを見ているだけでは、本当のことがしっかりと伝えられていない。そのこともしっかり気づいて下さいね。
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