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Hanshin Tigers Series 2024

前川の好投が唯一の救い…(2日・甲子園)

2005-06-03 14:28:56 | Inter League
【9回裏】に金本知憲が後頭部にデッドボールを食らって、あれが側頭部(テンプル)に当たっていたら、死んでいただろう。しかし、2球続けて、危険球を投げるとは……あの騒動の中でマウンドにまだ当の三瀬幸司がいて、「オマエは何でまだそこにいるんだ?」と画面に向かって、詰問してしまった。即、退場。マウンドから降りるべき。マウンドにいてはならない存在。これは甲子園のタイガースファン、タダでは済まないだろうな、と思っていたら、試合後に福岡ソフトバンク・ホークスのチームバスを囲んだようだ。これが第3戦(最終戦)でよかった。

 これでタイガースナインも怒りの導火線に火が点いただろうな、と思っていたら、選手会長・今岡誠は左中間を破ったものの、桧山進次郎、矢野輝弘が連続三振。気合いが空回りしていた。皆、目が座って、絶対に打ってやろうという気迫に満ちていたのだが……。最後の打者は代打シェーン・スペンサー。外国人選手はこういうことに日本人以上に敏感だから、力みまくるだろうな、と思っていたら、案の定だった。ここは藤本敦士そのままでも良かった、と思うが。

 先発の福原忍が7失点。宮地克彦の先制3ランは初球の失投(スライダー)だったからともかく、松中信彦の2ランはあれはセントラル・リーグでは、タフィー・ローズや高橋由伸(読売ジャイアンツ)から空振りを取っていた内角高めの釣り球。あれをホームランにするとは……恐るべし、松中! 福原の球が来ていなかったのか、とも思うが、やはり松中が凄いのだろう。脱帽! 藤川球児が城島健司に食らった一発(通算200号)も衝撃的だった。内角低目の速球(144㎞)。あれをホームランにするバッターも、セントラルにはいない。これで球児の「本塁打厳禁」の封印が解かれてしまった。

 唯一の希望、嬉しいことは、【9回表】から登板した5番手、左腕・前川勝彦の復活。145㎞が出ていたし、スライダーもキレていたし。次の14日の西武ライオンズ戦(インヴォイス)辺りで先発させるかもしれない。昔は<西武キラー>だったから。14日は井川慶の復帰登板が予定されているらしいが、そんな10日ぐらいではあの調子は戻らないだろう。まだ前川の<キラー>に懸けた方が得策だと思うが。そう思わせるくらい、昨日の前川はナイスピッチングだった。唯一の希望!