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Hanshin Tigers Series 2024

能見、左肘に打球直撃!(8日・甲子園)

2006-03-09 19:04:34 | Pre-Season Game
 タイガースの先発、能見篤史は3回まで完璧なピッチングだったが、【4回表】左肘に打球の直撃を受け、降板。左肘だけに心配されたが、診察の結果は左肘打撲。骨折ではなくて、安心した。しかし、1週間はピッチングが出来ないらしい。ここまで「絶好調」順調に仕上げてきただけに、この1週間は「痛い」。

【4回表】「能見に代わりまして、井川」の場内アナウンスにどよめく観衆(5,600人)。(新装された)リリーフカーに乗って登場する井川も「異様な光景」。1アウト1,3塁の場面を引き継いだが、いきなり4番フェルナンド・セギノールに「1-2」からストライクを取りに行ったストレート(138㎞)を叩かれ、左中間突破のツーベース!! これで能見が2失点。
 5番・新庄剛志との対決でも、2球目をフルスイングされ、レフトにヒット!! この回3点目。6番・田中幸雄には「2-1」に追い込んだものの、チェンジアップ(120㎞)を巧く拾われ、1,2塁間を破られ、これで都合3連打。
 7番・木元邦之は142㎞でファーストゴロに打ち取ったものの、8番・鶴岡慎也に138㎞で三遊間を破られて、「0対5」。これで試合は壊れてしまった。

 井川は苦手なデーゲームの上に、殆ど経験のないイニング途中でのリリーフ登板、しかも緊急で準備不足もあり、こんなピッチングになってしまった。しかし地元・甲子園で「エース」がブザマな姿を見せてしまった。この「借り」は、次の12日の巨人戦(甲子園)で返してもらいたい。

 タイガースは3点を返して、「3対5」。何とかゲームメイクして、3番手には期待の新戦力、相木崇がマウンドに上がる。【6回表】こそ期待通り、3者凡退に抑えたが、【7回表】に捉まる。1アウト後、9番・飯山裕治を「2-1」に追い込みながら、甘く入ったカーヴ(115㎞)を捉えられ、左中間フェンス直撃のツーベース!! 
 1番ホゼ・マシアスにも初球(140㎞)を狙われ、ピッチャー相木の足を直撃して、センター前に抜けるタイムリーヒット!! 能見に続いて「またか!」と心配されたが、相木は大丈夫だったようだ。これで「3対6」。相木にとってはこの「1」失点の方が痛かっただろう。

 4番手には、その相木の「ライヴァル」桟原将司。前回(5日の倉敷)で打ち込まれているだけに、気合が入っただろうが、【7回表】先頭の森本稀哲に「2-3」にして、142㎞を打たれて、三遊間に内野安打を許し、1アウト後、7番・木元には「2-1」に追い込みながら、スライダー(124㎞)をセンター前に運ばれ、1,2塁。ここで8番・鶴岡をショートゴロ併殺に打ち取り、何とかピンチを切り抜けた。
【9回表】にも先頭の飯山に初球(137㎞)をセンター前に弾き返され、その後2アウトを取ったものの、途中出場の紺田敏正に「0-3」。ダッグアウトの岡田彰布監督の表情が曇る。結局「意味不明」のストレートのフォアボール(四球)を出し、ピンチ拡大。
 同じく途中出場の小田智之をレフトファウルフライに打ちとって、何とかイニングを終えたが、不安定極まりないピッチング。今シーズンも大事な場面では使えそうにない。開幕1軍も黄色いランプが点滅したまま、だろう。

能見打球直撃!開幕ギリギリ(デイリースポーツ)