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Hanshin Tigers Series 2024

オクスプリング来日初勝利!(25日・静岡)

2006-04-26 20:20:55 | Yokohama Baystars
 初回に先頭の赤星憲広が3塁線を破って、今シーズン5個目(少ない!)の盗塁も決めて、今日も初回に大量得点か? と思いきや、2番・藤本敦士が倒れて、残塁。【2回表】も3者凡退に倒れて、少々嫌なムード。
 しかし【3回表】先頭の矢野輝弘の放った打球は平凡なレフトフライ。矢野も打った瞬間「あっ!」と口を開けて、OUTを覚悟したろうが、ベイスターズのレフト古木克明が落球(記録は2塁打)! この日の静岡草薙球場、強風が吹いていたせいもあるが……ここからビッグイニングの始まり。

 9番クリス・オクスプリングが送った後、赤星が前進守備の三遊間を抜いて、1点を先制。藤本もレフト前にヒットを落として、赤星は“風のように”3塁へ。それを見たレフト古木がまたしても3塁へ悪送球して、労せずしてタイガースが2点目をGet!! 
 こういう隙のある野球をしてくれるから、ベイスターズ戦では勝ち星を拾える。隙のない野球をするドラゴンズや、今シーズンから隙間を埋め出したらしいジャイアンツには「負ける」。要はベイスターズやカープには「取りこぼし」をしないことが肝要だろう。この後、6番・浜中治に9号3ランが飛び出して、「6対0」!

 先発のオクスプリングは5イニングスを2失点。【6回表】に代打(林威助)を送られ、その裏からは左腕・能見篤史だろう、と思ったが、「7対2」の5点差で「贅沢に」2番手に金沢健人、投入。
 最初は“エラー男”の汚辱を漱ぎたい6番・古木にライトフェンスに達するツーベースを打たれるが、その後3人を打ち取り、最後の打者を空振り三振に仕留めると、グラブをポンと叩いて、会心のピッチング!
【7回裏】は先頭の石井琢朗にフォアボール(四球)を与え、思いっきり首を傾げていたが、2番“曲者”種田仁をスライダー(134㎞)でショートゴロ、鳥谷敬が三遊間の真ん中、深い位置で追いついて、ダブルプレー完成! 3番・金城龍彦も「1-3」からセカンドゴロに打ち取って、2イニングスをピシャリと抑えた。

【6回表】には「不調」の矢野がライトスタンドへ流し打ちの2ラン! 当の矢野はベースを回りながら、「ほお~」と口を窄め、あれが入るのか? と驚きの表情。地方球場とこの日の強風に助けられたか? 
【8回表】には「絶好調」浜中が、センター・バックスクリーンに飛び込む第10号! 昔は背番号「25」和製マーク・マグワイア(元セントルイス・カーディナルス)と渾名されたが、今は背番号「5」和製アルバート・プホルス(セントルイス・カーディナルス)と渾名しよう。

【8回裏】は3番手に左腕・能見篤史。能見にはやはり、こういうプレッシャーの少ない場面が相応しい。伸び伸びと3人で片付けて、【9回裏】はタイガースの裏のクローザー、ダーウィン・クビアンが6球で締め括って、「10対2」快勝! 先発オクスプリングが来日初勝利。ようやく片目が開いた。後は明日(27日)先発する(であろう)杉山直久、一人か? 

やっと勝てた…オク様 来日初星 (デイリースポーツ)