元ベース弾きの田舎暮らしは

60歳で田舎にUターン、素人の「米と野菜」作り
音楽が縦軸の人生
就職相談・紹介が「天職」

「猿が畑に」

2010年11月30日 | ふるさと
夕方 庭から母親が私を呼ぶ大きな声。
「○○が!」「○○が!」何を言っているのかよく聞こえません
表へ出てみると、家の下の畑を指差す母親。

下の道にニンジンの葉が転々と。
道路を隔てた裏山のビワの茂みが揺れています。
透かしてみると、大猿と少し小さめの猿 二匹
親子かも知れません。もしくはボスと若者頭?

畑に入って見ると、ニンジンの葉が散乱。途中で折れたニンジン10本ほど。
隣に植えていた大根には目もくれず、ニンジンが狙われた様子。
淡白な大根でなく、味のあるニンジンが好物なのでしょう。

再び茂みに目をやると、逃げもせず、じっとこちらを見ています。
手じかにあった長めの棒を手に追いかけると、一目散、しかし微妙な距離で立ちどまる猿。
痛い目に合わない距離を知っているのかも。老獪な大猿。
走って近づくと今度は本当に奥の方に逃げ込む二匹。

最近 見かけなかった猿。と母親。
この夏の酷暑で木の実が少ないためではないかとの推測。
そういえば全国でも熊の出没がよくニュースになっています。
町内ではイノシシの稲作、ヌートリアの野菜への被害が拡大。

動物と人間との領域が崩れつつあるのかも。
動物は可愛い一面だけでなく、人身被害もあるのです。
冬に向かって「闘い」が始まるかも知れません。
ゴルフクラブのアイアン一本を玄関わきに置き警戒態勢です。

田舎の事件の顛末です。

画像  猿の逃走経路(中央下の畑→右上の岩山に)
     中央の我が家、左奥がしばらく使ってない離れ
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「娘の美大合格」

2010年11月27日 | 娘達・家族
四女からメール。
「無事 合格しました。やっとスタートラインに立ちました。」

先週末 デザイン志望の娘の美術大学での公募推薦の試験が終わったばかり。
「緊張もなく楽しかった!面接もプレゼンも!」と「のたまう」娘。

スタートライン? 二次試験のプレゼンの後のスタートとは何?
三次試験でもあるのかな?  さっそく娘にメール。
「これで きまり。大学に入ってやりたいこと、就職とかたくさんあるから、
大学はゴールじゃなく、スタートだと思ったから・・・。」と娘。

合格が決まった報告でした。
高校2年生秋の志望進路の大転換。医療からデザインの道に。
私の知らない世界に突入。

     

美大は絵描きの行くところ、就職もないだろうし・・・と最初 私は大反対。
そうは言いながら、知人の紹介で画材店へ、そしてお店の社長のお薦めの画塾へ娘と同伴。
講師の言葉が印象的。「娘さんの偏差値は? 理系? それは金の卵ですよ!」

最初 入塾勧誘のための甘い言葉かと少し半身に。
しかし 大学の話でなく、もっぱら企業のことと就職の話に終始。
企業経験の私にも納得の話の内容。
帰途 娘に「どうする?」娘「ここがいい」。「ほかの塾をあたらなくても?」「うん。」

この出会いが「ビンゴ」だったらしい。
それから1年間、娘はこの塾に入り浸り。学校より興味があったらしい。
友達もでき、講師も尊敬している様子。この講師に薦められ難関の私大の公募推薦を受験。

合格連絡のメールに追伸が。
前回の私のブログの記事に「訂正申し入れ」です。
(面接とプレゼン時)「楽しかったけど、もちろん緊張したよ。」
プレゼンの原稿を持つ手が震えたそうです。
やはり 強がっていても女の子。安心しました。並みの娘で・・・。

親ばかは承知の上で、今日は娘を褒めてやりたい心境。
安定を望む親を説得し、自分の生き方を探す18歳。
ある意味「わがまま」を通すわけですから後悔はしないはず。この選択は自己責任だから。

画像  娘たちの大好きなディズニーランド
      娘4人のパスポート代と昼・夜の食事代、お土産代は財布を直撃
      開門から花火まで、リピーターになったのはここだけ
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「東京土産」

2010年11月24日 | 食べ物、飲み物
今日岡山から宅配便。
四女とかみさんの東京土産が届きました。

大学受験で上京し、岡山に持ち帰って、送ってくれた東京の味。
浅草の舟和の「芋ようかん」。この芋ようかんは私の大好物。母親も大好き。
芋は女性みんなが好きなのかも知れませんが。

かさばらず価格も手ごろで、お土産には最適。
ただ日持ちがしないため、早めの賞味をお店も勧めます。
虎屋の羊羹も好きですが、これはなかなか手が出ません。

母親は、近隣との茶話会に持っていき、みんなに食べさせてやりたいらしい。
「もったいない」と言いながら他人に食べさせることが嬉しい88歳。
以前 すぐに食べないで冷蔵庫の「肥やし」にしてしまったことも。

     

もうひとつのお土産は四女の受験報告。
初めての大学受験で、緊張を想定していた私に意外な言葉。
「プレゼンも面接も楽しかった!」 ん? 楽しかった?

あまりの狭き門のため、初めから合格をあきらめていたのかも知れません。
そのため 緊張もせず、「楽しんだ」のか?
面接官の教授たちにも臆しなかったらしい。
「なんだか 君、えらい高校生離れしてるな!」と言われたとか。
何としても合格したい との初々しい真剣さが足りないと思われたかも。

久しぶりに母親と妹との食事を楽しんだ三女からもメール。
家族との美味しい食事は、楽しい時間だった と。
父親抜きの女たちの食事光景が目に浮かびます。
「年末には帰ります。」との言葉にわずかに救いが・・・。(苦笑)

ハードルの高さ故に、合否結果は待つまでもありません。
一般入試、センター試験では、四女も少し緊張するかも。後がないのだから。

画像  東京タワーから下を(以前娘の撮った写真、高所恐怖症の私は足がすくみます)
     舟和の芋ようかん
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「娘の大学公募推薦」

2010年11月21日 | 娘達・家族
昨日の朝 四女とかみさんを岡山駅まで送りました。
大学受験で東京に行くため。

孫のような四女。私が44歳の時に生まれた娘。
医療系の受験の為に理系のクラスだったはずが、昨年秋 進路を大転換。
「お父さん 私の進みたい道は別にあった。それはデザイン。」

小さい頃からパソコンでお絵描きをしていたのを思い出しました。
触りまくってパソコン操作を覚えたようです。
当時小学生の四女が私にブログ開設の方法を教えてくれたのです。

高校2年生の秋の進路変更は親や先生を驚かせました。
慌てて専門の塾を探し、只今特訓中。
その塾の先生の勧めで大学の公募推薦に応募することになったようです。
一般入試、センター試験の受験しか頭になかった四女。
「チャンスは生かすもの」との講師の言葉に思い立ったのだとか。

子供たちが描く人生は親の思惑と全く異なります。
「ジュウェりー」を銀座のデパートで扱う長女、看護師の次女。
消防の音楽隊でトランペットを吹く三女。みんな東京でそれぞれの道を。

美術大学のデザインの公募方法はユニーク。
試験官を前にテーマに基づきプレゼンをするのです。
コンセプト創造力・制作力・コミュニケーション能力が問われる?
就職時の入社試験以上の準備と能力が必要。

公募人数はわずか数名。競争率は数倍。準備が大変なため応募は限られるようです。
学科試験と実技のみの受験を想像していた私は古い世代。
社会に通用する学生を選抜する大学の意図。
学科試験とデザイン力に加えて、話す力という「社会偏差値」が問われます。

昨日は四女にかみさんも同行。
久しぶりに会う東京の娘たちとの食事会が楽しみな様子。
女5人の「結束力」に父親の入る隙間はなさそうです(笑)

画像  画塾を紹介してもらった画材店
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「秋祭り&神楽」

2010年11月17日 | ふるさと
神社総代としての最大のイベントが終わりました。
それは秋祭り。延べ3日間に亘ります。週末から月曜日まで。

宵祭りは式典と神楽。深夜まで続きます。
本来は朝方まで演じられる神楽。
最近は、もっぱらダイジェスト版。それでも5時間。

ハイライトは二つ。
餅まきと大蛇(おろち)退治。
どちらも観客を熱狂させます。



昨年は神楽上演が土曜日の夜。遠隔地から親元に帰る人も多く満席。
今年は日曜日の夜、閑散かと思っていましたがそこそこの入り。
神楽に打ってもらった「花」(チップ)も昨年に迫るまで持ち直しました。

神楽の餅(福の種)まきも当番組や総代の寄進で潤沢に準備。
大量に拾う人も続出。子供たちはほくほく顔。

大蛇退治によって神楽は最高潮。
若手の出演者の体力によって、「大蛇」の動きを迫真の演技で再現します。
最前列の幼児が、恐怖のあまりに顔が引きつり親の背中にしがみつきます。



翌日の本祭りは、小学生高学年演じる「頭打ち」で朝7時スタート。
鐘・太鼓のお囃子を従え、総勢30人以上の集団。
希望する氏子宅を訪問、踊ります。
我が家も依頼。母親の無病息災と家内安全を祈願。
寿司に飽きた子供たちにサンドイッチを大量に準備してもてなします。
ほとんど残さず食べてくれました。

午後 八幡宮では、式典ののち、子供神輿が出発。
過疎地を忘れる ハッピ姿の子供たちの出現。若い母親が嬉しそうに追っかけ。
祭りは地元活性化の「象徴」です。



夕方 片付けが終わって「直会(なおらい)」。宮司・総代・当番組の食事会。
準備が大変でしたが、無事に終わりほっと安心。お神酒がのどに沁みます。
長丁場の秋祭り。準備の大変さはあるものの伝統の継承には充実感が。

有休をとっての祭り企画と参加。これでようやく日常生活に戻ります。
大量の請求書・領収書の整理が残っていますが、心地よい疲れです。
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「花作り」

2010年11月14日 | ビジネス
わが町 新見はピオーネ・桃などの果物栽培に加えて切り花の産地。
菊やリンドウの出荷の盛んな町。
この町に花作りを目指す若者も。

就職相談に「花を作りたい」という若者が。
職業としての求人は出てないため相談には乗れません。
だれかに花作りの苦労と喜びを話してもらう必要を感じました。
そこで花を専門に作っている友人に登場をお願いしました。

夜 我が家に二人を招き、若者に花作りの現状を知ってもらおうと計画。
友人は菊が専門。
自分はそんな柄ではないと言いながら、体験談を話し始めます。

決して派手ではない菊作り。
土壌改良や病気対策、出荷のタイミングなどなど。
年中ほとんど休みなく働く必要があるのだとか。
種を作る会社の監視人設置と罰金の厳しさ。登録制度で権利を守るらしい。
消毒のための薬剤散布の危険性と罰則制度。慎重な薬剤使用が義務化されているとも。

憧れや夢だけでは出来ない「花作り」。
若者には初めての話ばかりで驚いています。
でも結論は、自分でわずかでも作り始めたらわかるとアドバイス。
投資を急がず、勤務と平行してトライアルをするのがベターではと友人の意見。
考えてみますと若者は帰って行きました。

以前は、林業を目指すシニアと組合の友人をコーディネイト。
勤務時間にこだわらず就職相談の場を設定。(勤務先には話せませんが)
友人たちが専門家として側面支援をしてくれます。
花作りの友人は、高校時代の「喧嘩仲間」。ともに謹慎処分を受けた因縁の友人です。

地元で頑張りたい人には応援をしてやりたいのです。
過疎化に棹差せないけど、一人でも多く人が地元に残れるように・・・。

画像 http://ganref.jp/m/pinkyhaha/portfolios/photo_detail/bc29025057dab48f0eef4abc78be5b97
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「偶然」

2010年11月11日 | 友人たち
昨夜 知人から突然電話。「今から行きたいのだが」
わが家を初めて訪れるので、わかるかどうか?心配。
真っ暗な田舎道に迷うことなく、石段を上がってきました。

持ってきたのは結婚式の引き出もの。
東京の姪娘さんの結婚式に出席し、帰ってきたばかり。
うどんの生麺を大量に持参してくれました。
うどんはめでたい食べ物。引き出ものとしては最適。

この娘さんとの出会いは、まるでドラマ。
7~8年前、彼女が私の前の会社に入社。ある飲み会で私の前に座ったのです。

「どこの出身?」と私。「都内です」と彼女。
「お父さんは?」「岡山出身です。」
「岡山のどこ?」「新見です。」
「えっ!お父さんは何年生まれ?」「確か22年か23年だと思いますが、何か?」
「お父さんと同じ高校の同級生かもしれない!」「うそ!調子の良いことを・・・(笑)」
「嘘だと思うなら電話してみたら、本当なんだから」「電話しますよ!今から」

「本当でした!こんな事ってあるんですね」
同級生の娘が前職の会社に入り、偶然お酌をしてくれて、巡り会ったのです。それも東京で。
ピンポイントの出会いでした。その娘さんが結婚です。
彼女と出会ったおかげで、新見の彼女の伯父さんと知り合いました。

経営者ながら、新見で文化活動を続ける知人とは、不思議な縁で繋がりました。

     

画像  うどんの生麺(細麺、20人前もいただきました)
     クッキー(同じく引き出もの)
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オケの祭典「本番」

2010年11月07日 | 作曲家 保科洋
今日は演奏会を4時間。堪能しました。
国文祭 「オーケストラの祭典」の演奏会です。

演奏に先立ち実行委員長からのあいさつ。
登場したのはなんとオケの2年後輩。ホルンが抜群でコンチェルトをこなすレベル。
今は地元のアマチュアオケの常任指揮者。驚きました。

演奏会は三部構成。ジュニアとユースと一般。指揮者も三人。
ジュニアは「ラプソディ・イン・ブルー」、「くるみ割り人形」。
ソリストのピアノの粒立ちが秀逸。オケもスウィング。期待以上でした。

ユースはブラームスの交響曲一番。一言で言うなら「草食系」のブラームス。
淡々とこなし、破たんもなくあっという間に「終わり」。
大半が岡大オケの学生。うまくなったものです。

私には学生時代の保科洋先生指揮のブラームスが刷り込まれているせいかも知れません。
アタックの強さ、念押しするかのようなリズム。変幻自在のテンポの揺れ。
「いやらしさ」一歩手前のブラームスが好きです。そのため何かもの足らない感じ。




最後のステージが保科先生指揮の一般ステージ。曲目はマーラーの「巨人」。
昨日のリハでは練習初参加組が多く、棒を見てない感じ。
さすがに今日は、進化の跡が。

最初緊張からか管の出始めが遅れ気味。弦もリズムが乱れる場面も。
棒を大きく振って修正し、立て直す保科先生。
「なだれ込む」一歩手前でエネルギーをため込む「間」はさすが保科先生。
各楽器への指示は丁寧、曲想を体で表現し、「想い」は観客に伝わります。

三つのステージを聴けた11月の日曜日、新見への2時間の運転は満足感も同乗です。

画像   プログラム
      リハーサル風景
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「リハーサル」

2010年11月07日 | 作曲家 保科洋
昨晩4時間 オケのリハーサルを聴きました。
国文祭の「オーケストラの祭典」の一般部門の練習です。
場所は岡山シンフォニーホール 大ホール。
客席に暖房が入ってないため、少し寒かったのですが・・・。

ステージいっぱいのオケの面々。
プログラムが手元にないため、詳しい人数が分かりません。
(夏の岡大オケOBのマーラーの演奏会も凄い人数でした。)
今回は、全国のアマチュアオケのメンバーの集合です。

各オーケストラの選りすぐりのメンバーでしょう。
バイオリンパートの中には、ソリストのような体の使い方の人も・・・。
腕に自信のある人達の集まりならではの光景?
指揮者も音を抑える苦労がありそうです。

保科先生の指揮ぶりは、今まで見たより少しオーバーな振り方。
このメンバーでの音合わせは、今日で二回目とか。
細かいニュアンスを伝えるより、全パートの統一感が優先のためでしょう。

ゲストコンサートマスターの元N響の金田幸男氏。
学生時代にドッペルコンチェルトのソリストをお願いしたことも。
保科先生の指示をすぐさまバイオリンで弾きメンバーに伝えます。

リハーサル終了後、控室に保科先生と奥さまを訪問。
先日奥さまから軸付きの黒豆を宅配で送って頂いたお礼のため。
ご自宅の隣の畑で採れたものだそうです。
お返しに先生の好物のブドウを持参。

リハーサル最後に通しの練習。
さすがに先生も疲れた様子。
寄せ集めのメンバーの指揮、それもマーラーの大作「巨人」。
でも通常の74歳には考えられない体力と知力。
ゴルフで鍛えた体力と若者との交流が「若さ」の源でしょう。

ゆっくりお休みになるようお願いをし、控室をあとにしました。
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「オーケストラの祭典」

2010年11月04日 | 音楽
今週から始まった「あっ晴れ!おかやま国文祭」。
11月7(日)に楽しみな企画が。
それは「オーケストラの祭典」。その中の一般ステージに関心が。

師と仰ぐ保科洋先生指揮のマーラーの交響曲一番「巨人」です。
ジュニア・ユース・一般ステージに全国からおよそ40団体が参加するオケの祭典。
どのような編成で?、完成度は?興味津津です。

この夏マーラーの「復活」を大学オケOBで指揮したばかりの保科先生。
ステージ上の300人近いオケと合唱のエネルーギーに度肝を抜かれました。
今回また連続してマーラーを聴くのは初めての体験。

この日 わが新見市でも国文祭のプログラムでミュージカルが上演されます。
知人の珈琲屋「あるれ」のマスターが監督のイベント。
かち合ったため悩みましたが、迷った末 岡山の「巨人」を聴くことにしました。

岡山県で開催の国文祭には、実は目標がありました。
3年前から、国文祭開催のタイミングで「音楽合宿村」開村を夢見ていたのです。
全国から集まる、クラシックや吹奏楽などの音楽愛好家に訪問してもらう予定でした。

廃校を利用し、自由に音が出せる「岡山音楽村」の企画。
保科先生に音楽村村長就任を快諾いただいていたのです。
先生の門下生に合宿時に、クリニックによるレベルアップを考えていました。

自分の優柔不断な性格と、再就職によるフルタイム勤務で現在ペンディング状態です。
このタイミングでスタート出来なかった言訳ですが・・・。
でも夢をあきらめたわけではありません。

地元の活性化につながる現在の仕事は、「就職支援ナビゲーター(相談員)」。
「音楽村」運営も地元活性化の一助の意味合い、そして音楽の感動伝播。
セカンドライフには十分すぎる「テーマ」です。
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「チャイルド44」

2010年11月01日 | 本・雑誌
「チャイルド 44」は、小説のタイトルです。
読みかけては、何度も閉じて、又開いた 文庫本上下巻。

面白くないからではなく、衝撃的な内容のため。
極貧、不条理、孤独感・・・・。
そのあまりの「重さ」にすんなり読み進む事ができません。

純文学でなく、ソ連 スターリン体制下の犯罪を描いたサスペンスもの。
ストーリーもさることながら、時代背景、抑圧、閉塞感等 秀逸の表現力。
通常の推理小説にはありえないないほどの描写。
告発されると必ず有罪になる怖い社会。人間不信・諦め。

当時の「我が国には犯罪はない」という建前の「理想の国」だったソ連。
実際にあった52人の少年・少女殺害のA・チカチーロ事件。
長期間の大量殺人は個別処理され、連続殺人者の存在を認めようとしなかったとか。
ベルリンの壁がこわされロシアになっても、小説の舞台のロシアではこの本は発禁書らしい。

これを書いたのが当時29歳のイギリスの新人だから二度びっくり。
母はスウェーデン人、父はイギリス人。
ケンブリッジ大学卒業後、シナリオライターに。

昨年 多くの賞をとったこの本をじっくり読めたのは、パソコンの故障のおかげ。
本屋で見つけて、ずいぶん永く積んでおいたもの。面白さに気付かずに・・・。
インターネットやテレビから離れると、「埋もれた宝物」に出会えるもの。
出版されてから時間が経った「周回遅れ」でも満足です。

映画化も決まり、続編もすでに刊行され手元にあります。
楽しみが続く秋です。

(出版 新潮文庫、著者 トム・ロブ・スミス)
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