年度末の3月は、恒例の人事異動。
官庁はほとんど3月、民間はそれ以外の時期に。
ざわつく雰囲気は、異動がもたらす「心理の変化」から。
人事異動は、ビジネスにおける「評価の表出」。
自分がどのような評価を受けているかは、自分自身はわかっているはず。
ほとんどの人間は、「もっと評価されてしかるべき」と考えているとか。
「異動」に伴う「肩書」の変化は、評価が他人に公表されるもの。
昇任された人の喜びは大きく、経済的にも増収が伴うもの。
同期の中での昇任の順番も、交友関係にも微妙な変化が・・。
一部に、低い評価をされていると憤慨する人も。
しかし 人事考課は意外と公平なもの。 時間経過が教えてくれます。
民間で多少人事セクションを経験した中で、教えられたことも。
「成果はボーナスで、能力・人柄はポジション」で評価する方法があると。
日本の風土かもしれないが、「上昇志向」を持つ人を揶揄する言葉が、
「ヒラメ社員」。 「上ばかり見ている」と、やっかみも半分の言葉です。
上のポジションを目指すのは、大きな意味があることは、皆が知っていること。
より多くの仲間(部下)とより多くのお金(予算)を得て、目標に向かえるのです。
ただ 最近の若い人の中で、多忙な責任者・管理職を敬遠する人も。
仕事以外の時間を増やし、家族とのコミュニケーションや趣味を大切にするのだと。
価値観の変化を感じる時代です。
異動のなかった人の、マンネリ化を打破する方法が。
心の中で、今のポジションを「一旦辞職」するのです。
そして 「空席」となったそのポジション(求人)に応募すること。
複数の求職者が狙う、そのポジションに最適なのは、「自分自身」。
何よりも、その仕事に精通し、課題も理解しているから最適なのです。
私にも、人事で苦い思い出が。
販売会社に出向し、慣れない現場担当で、運転手兼営業を3年間経験。
トラックの荷物へのロープ掛けも知らない私。 メーカー時代より勤務はハード。
評価されないのなら、退職しようとふてくされていた当時。
しかし 「万事 塞翁が馬」。 「拾う神」が居たのです。
不動産屋の社長から、与えられた「私の存在価値」。
「実践心理学」に出会い、人生観が大きく変わった出向時代。
「まるで 高額の宝くじに当たった」感じで、人生の後半に。
この心理学が、サラリーマン50年継続の「原動力」です。