私的図書館

本好き人の365日

日本人の顔

2010-08-08 11:05:00 | 本と日常
若く見られるというのはちょっと嬉しいかも…♪

田舎の工場でブラジル人の方と一緒に働いているのですが、世間話の中で年齢の話になり、私が実年齢を告げたところ「若く見える!」とすごく驚かれたのです。

これは一方的な見方なのかも知れませんが、海外から来ている人ってみんなけっこう感情を表に出して自分の考えをちゃんと口に出してくれるので、日本人よりとても素直に見えてしまうんですよね☆

…わかっています。ブラジルの人だっておせじぐらい言うってことは。

そりゃあ言葉や風習の違う国にやって来て、日本語を覚えながら慣れない仕事をするんですから、相当感情を抑えているところもあるとは思うんですよ。

それでも早く周囲に溶け込もうと自分から積極的に話しかけたり、いつも明るく場を和ませようとしてくれたり(うまくいかなくても全然めげずに何度でも挑戦してる!)、こちらが仕事で失敗した時なんて、たどたどしい日本語で励ましてくれたりして、すごく人間的にいい人が多くて、その感情、思いが強く伝わってくるんです!!

伝えなきゃ伝わらない。
日本人社会の中で「空気を読む」とか「察する」ことに慣れてしまっているとこれがかなり新鮮♪

時々日本人の間では忘れてしまいがちな「仕事よりも人間が優先」ということに気付かされてハッとすることもあります。

逆に派遣社員だからだとか、言葉が通じないからとか、そんなささいなことで彼らに横柄な態度で接する日本人もいて、こちらの方が同じ日本人として恥ずかしいくらい。

そんな私と話していたブラジル人の彼。
よほど驚いたのか、周りの人にも「この人いくつに見える? 実は○○歳なんだよ!」と次々と私の歳の宣伝をしはじめ、今度はこっちが驚く番。

やめてくれ~
その話題はそんなに盛り上がらないから~

そうです、日本人からしたら歳相応に見える何の特徴もない私。

案の定みんなは(そりゃそれくらいだろ)という顔を一瞬だけして黙々と仕事を続けてる…

あぁ、せめて一言くらい何か言ってくれ、だから日本人って…

ブラジル人の彼はそんなことにも全然めげず「日本人の顔は年齢がわかりにくいね」と一人で結論づけていました。

あれ、日本人でひとくくりにされちゃった?

おせじじゃなかったのはわかったけれど、もう少し気遣いというか、遠まわしにというか、遠慮というか、「察する」ことも時には必要だよね…と自分の中でつぶやく声が聞こえました。

職場で国際交流ができるのは面白いけれど、何だか今回一番損しているのは自分のような…

気のせいだろうか?