写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

ハマダイコンの花とTPP 干拓農地の田植え

2013年04月30日 | 写真

写真は冬になると冬鳥などの撮影によく訪れる河北潟干拓地にいま咲き乱れているハマダイコンの花と田植え準備にかかっている水田で動いている田植え機です。
昨日はインターネット上の写真サークル「JRPかなざわ支部交流の広場」のオフ会を兼ねての撮影会でした。
能登半島の付け根に位置する日本海に沿って広がっていた汽水湖「河北潟」、この湖の海側の町は1950年代に日本の民衆が始めて米軍基地反対の狼煙を上げ、米軍射撃場撤去を勝ち取った「内灘闘争」で有名な内灘町があります。
その河北潟も昨日は好天で気温がぐんぐん上がり、体感気温は「夏日」と言えるほどで、連休前半最後の休日を家族連れで楽しもうと動物とのふれあいが出来る干拓地の中の牧場には人が一杯でした。また5月の連休は石川県の農民にとっては田植えの最盛期、田んぼは田植えがもう始まっていたり、その準備で水が張られた田では耕運機が土を耕した後に土の中で冬を過ごした虫たちが姿を現すのを採ろうと近くの海岸から移動してきたカモメ達も飛び交っています。
ただ干拓地では採算が合わなくなり耕作放棄の土地も目立ちます、そんな土地に今花ダイコンの花が咲き乱れ、見たところ華やかで美しい風景が広がっていますが、悲しい風景にも見えます。河北潟干拓農地は石川県ではもっとも大規模な農業先進地域として石川県が音頭をとって農業政策を推し進めてきた地域です。しかし農民にはおおきな借金を背負っている人たちも多いと聞いています。
政府は農業を大規模化していけばTPP交渉が成立して外国農産物が入ってきても大丈夫なような幻想を振りまいていますが、この花ダイコンの咲く農地の状態を見ても現実はそうでないことがよくわかる昨日の撮影会でもありました。
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