写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

ハクチョウは悲しからずや 奥卯辰山の春

2013年04月17日 | 写真

写真は奥卯辰山公園の池で飼われているコブハクチョウです。私はこの公園の池でいつもただ一羽で水面を移動している姿を見ると、若山牧水の名歌
  
 「白鳥は哀しからずや空の青うみのあをにも染まずただよふ」

という短歌を思い出します。この歌の白鳥は「ハクチョウ」ではなくて白い鳥を指し、具体的には「鴎」ではないかと言われています。
短歌の意味は「群青の空の色、紺碧の海の色にも染まらず、ただひとり純白な姿を波の上に浮かべている白鳥の、なんといとおしく、せつなく、悲しいことだろう。世に交わることもない悲しみや志を持ち続ける自分はあの白鳥なのだろうか?」というところだと思いますが・・・。なんとなく現代の世相と自分の生き方に重なる部分を感じます。
公園の池ではかつて雌雄二羽のコブハクチョウが仲良く暮らしていたのですがその一羽が2010年に亡くなりそれ以後一羽で暮らしているようです。
いつもは静かに移動することが多いのですが、春になると動きが活発になり春一番が吹いた2月8日のブログで「白鳥の舞い」として書きましたが、4月半ばにも活発な動きが見られました。
春になると海を越えて北の国へと移動していた仲間達と同じDNAがそうさせるのでしょうね。
コメント
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