( ウシュアイアの朝日に コンパスを重ねると こうなります。)
太平洋というと静かな海というイメージが 漢字から浮かんできます。昔40日もかけて日本から
アメリカへ渡った時代 人々は静かな海に感謝したことでしょう。下手をすると食料や大切な物まで
海に棄てて 無事をただ祈ったことでしょう。そんな命がけのつらい航海 その先に待つ未知の大地
大いなる夢を託した人々もいることでしょう。そして夢破れて 同じ航海をして日本に戻った人々も
・・。
窓から見る海は 凪いでいます。名前通り平らな海です。昨日は下から突き上げるような大波だった
ようです。眠れない人々もあります。私はおかげで風邪薬のせいか ぐっすり8時間の睡眠でした。
でも以前の下痢と同じように 環境の変化 気象 気温の変化 色々な活動 人間関係 食べ物等で
身体がストレスを感じ 風邪になったり 下痢になったりするのでしょう・・。多分これが普通の事です。
スマホには コンパスという面白い機能が付いていて 風景をバックに現在位置付きのコンパスを写真に
入れることが出来ます。南緯44度58分 西経75度39分 高度15mが私の居る位置です。地球に
私が居る一点なのです。船は北へ向かっています。一度嵐?を避けるため フィヨルドに逃げ込んだ船も
再び大洋へ出て 静かに北上しています。もう氷の断片も 水鳥も見えません。クジラでもと思うのは
こちらの勝手な願いで ただ小さな波が集まり 重なって船は静かに進んでいます。今使っている油は
C重油 陸地に近い湾内などを通る時はA重油(質のよい CO2の少ない油を使用。)を使うそうです。
いとこの玲子さんの娘さんから コメントが来て喜んでいます。 健康を心配していましたが 寒い冬も
乗り切ってくれているようです。私も寒気が時折して 早く暑くなってくれないかと 北上を歓迎して
いる一人です。26日チリのバルパライソ(天国の谷)に着く頃には 多分暑い 暑いと別の文句を
言っているかも知れません。土田さんも無事日本へお帰りになったとのこと。現代の交通機関の素晴らしさを
思いますね。 ともあれ時はどんどん進んでいます。 もう寒い3月も終わり 弥生3月を迎えますね。
ビーグル水道からマゼラン海峡への航路で見た フィヨルドの山々。
寒い!?
流氷
霧にかすむフィヨルド。
厚い 白い ステーキのようにも 見えます・・。
変わったお兄さんもいます。 半袖で踊っていました・・?
右下のウシュアイアから S字型に航路をとり 北上して ピオ11世氷河を見て 既に太平洋に出ました。