( 高知市内の真ん中にある五台山。 ここには牧野植物園やお遍路の竹林寺があります。)
20世紀の終わり頃になって 地球温暖化や世界規模の化学物質汚染が問題となり聲高に
地球環境問題が叫ばれるようになりました。 産業革命以前は活動規模も小さく 悪影響が
世界に及ぶことがありませんでした。 歴史的に見れば 人類が採取・狩猟の生活を始めて
以降 自然に手を加えて来ました。言葉を変えれば 人類は自然を破壊して文明化してきた
と言えます。他の生き物は自然の中で生き残る道を選びましたが 人類だけは自然を加工し
人工化する道を選んだのです。 聖書にバベルの塔の話しがありますが 神に近づき 神を
しのぐ生き方を願い 天まで届く人工の塔を築き 神と競う姿勢を示しました。樹木を切り
燃やして 煉瓦を作り 高く高く積み上げていきました。自然破壊の最初の姿を見るのです。
自然と共生し 持続可能な循環型システムを尊重する文明もあったのですが 多くは自然の
システムを凌ぐ都市造りや 国造りを目指しました。人口が増え 地球の許容量を上回る
ようになると 諸問題が一斉に吹き出し 一国でも 一地域でも解決が難しくなってきました。
何度も書いていますが 広大な宇宙の中で 地球ほど恵まれた星は今のところありません。
住むに望ましい気温 肉体を維持する空気 水 光 熱など 最高の条件が与えられています。
有害な紫外線はオゾン層が保護してくれています。 放射線からも守られています。 宇宙へ
飛び出すと自分達で守る必要が出て来ます。数ヶ月人工空間にいるだけで 筋肉がすっかり
衰え 骨も強度を失い 一人で立つことも出来ないそうです。
『 現代を謳歌している先進国の私たちは 地球にとっては がん細胞かも知れない。』
『 石油依存している私たちは 開発途上国に 或いは未来の人々に ツケを回している。』
『 一見完成したように見える現代文明 市民生活 或いは社会・経済の構造 これでいいのか? 』
ある本 『 まんがで学ぶエコロジー 』 を読んでいて 上のような言葉に出会いました。
ショックであると同時に 私も似た考えを持っているなー と思います。以前映画『猿の惑星』で
動物園の檻の中にいる人間のことを書きましたが この本では恐竜が洋服を着て 壊れた車や
化石となったパソコンを操る人体のマネキンが置かれる人類展展示 『 大昔 人間という動物は
環境問題で滅んだんだよ・・、』 ガイドが説明しています。 地球46億年の歴史では わずか
1ブースに過ぎない展示です。
高知出身の 寺田寅彦は1934年(昭和9年)ある本で 『文明が進むほど 天然(自然)の暴威に
よる災害がその激烈の度を増すという事実がある。 災禍を起こさせたもとの起こりは 天然に
反抗する人間の細工であると言っても不当ではなく いやが上にも災害を大きくするように努力
している者は誰あろう 文明人そのものなのである・・。』 3・11東日本大震災の被害を
大きくした原発の放射能災害・・を思いますが これを回避する知恵を出すのも文明人の責任です。
なお寺田寅彦は 『 天災は忘れた頃にやってくる。』 という名言を残した人でもあります。
高知市内は 11月お天気もよく 暖かな(こちらでは ぬくい・・と言います。) 日々が続きました。
昼間は 20℃前後 夜中かでも 8~10℃くらいあります。 それでも市内はようやく紅葉の時。
紅い色が鮮やか・・!
竹林寺の境内です。
グラデーションが鮮やかです。
子供達は着飾って 七五三 !?
五重塔をバックに。 前回のCO²より1週間たって 一層色鮮やかになりました。
紅いモミジと 白い山茶花の取り合わせ。
これは 私の影が映っています・・?