( アメリカ楓(ふう)か (台湾)楓 ? 大木で オレンジ色が映えてきます。)
改めて 生命の歴史について考えてみたい。なぜ地球だけに生命がいるのか ? 何故そう肉体的には大きく
ない人間が 地球の支配者になれたのか ? 考えてみれば不思議である。今生物多様性が失われ 生態系が
壊されつつある。それは人間も含めて 生命の危機である。今回のコロナ禍も生命体同士の生き残る為の戦いに
見える、弱肉強食の生態系の現象とも言える。或いは今までに無い生態系の危機かも知れない。生命とも言え
ない ただ1種のウイルスで世界が混乱する事態になろうとは・・?
。
生命の誕生 約40億年前 原始の海で アミノ酸が化学変化して原始バクテリアが発生 生物の共通の祖先で
ある生命(細胞)が誕生。 原始の地球環境は生物に有害な太陽風や紫外線が常に地球に降り注ぎ 海の表層部
や地上では 生物が生きていくことは困難でした。未だ海中にも大気中にも酸素が無く 海底の嫌気性生物が
主役でした。約27億年前鉄分が磁気を放出して 地球を包む磁気圏が出来 太陽風の影響を受けなくなり
ました。
お陰で 海面近くで生きていける光合成生物(シアノバクテリア)による光合成が活発化し 二酸化炭素
(CO2)を消費 大量の酸素が海水に供給されるようになり 嫌気性生物は死に酸素呼吸を行う生物が進化し
繁栄していきます。又酸素は鉄分と反応し 現在の鉄鉱床になります。大気中に酸素の放出が始まったのは
20億年頃からと言われます。
大気中の二酸化炭素(CO2)は海水に溶け込み 化学反応を起こして 石灰岩が形成され 大気中の二酸化炭素
(CO2)濃度は減少していきました。大気中の酸素濃度が上昇 6億年前にはオゾン層が形成 有害な紫外線を
吸収 生物の陸上進出が可能となりました。5億年前には植物 4億年前には動物が陸上進出。現在の地球に
近づいてきました。私達が今問題にしている石炭は当時繁殖したシダ類が地殻変動で地中に埋まり 化石化した
もので 石油と共に化石燃料と呼ばれます。3億年前には森林が増え始め 酸素が増え 植物が巨大化 ジャン
グルが地上を覆った時代がありました。
この間にも全球凍結とか 火山活動 地殻変動のような動植物の大量絶滅の時期が何回もありました。気候変動
もあって 古代からの生き物は死に 新しく は虫類から恐竜が現れ 地球上の生態系のトップに立つように
なります。そんな中でも小型のほ乳類が登場 恐竜におびえながらも 樹上や穴の中で暮らすようになります。
一方でゴンドワナ大陸が分裂し 現在のアフリカ 南アメリカ オーストラリア 南極などの元になる大陸が
出来てきます。1億4千年前には大西洋が生まれ 被子植物 一般に花と呼ばれる種子植物が生まれてきます。
有名なティラノサウルスのような巨大恐竜が繁栄する前に 古代の花が咲いていたのですね・・。
6600万年前 恐竜の大絶滅が起こります。小惑星がメキシコユカタン半島に衝突 地球が大火災となり 恐竜が
絶滅したのです。この後 ほ乳類が進化 森林が広がり ようやく人類の祖先である霊長類が出現してきます。
でも本当に親指ほどのちっぽけな小動物でした。徐々にほ乳類 霊長類も進化 草原の広がりの中で現在の馬や
鹿などの祖先も現れてきます。二千万年前の話です。人類の最初期は700万年ほど前に過ぎません。300万年前
頃地球は氷河時代に入ります。猿人による道具の使用 原人による火の使用はまだまだ先の話で 今は消滅した
ネアンデルタール人が登場したのは20万年前 そして現生人類ホモ・サピエンスの登場も ほぼ同時期となり
ます。
なんと長い時間がこの地球上にあったことでしょう。長い40億年の生命の内20万年とは 1日24時間の
わずか23分に過ぎず 大晦日の除夜の鐘のちょっと前に現生人類が現れたことになります。その間多くの生命
が生まれ 死んでいます。それは自然の変化に対応出来なかった故です。今地球上にいる300万種の生物は
非常に多様です。でもそれらが非常に短い時間の中で死んでいく危険があります。絶滅危惧種がどんどん増えて
いるからです。生物多様性が失われ 生態系が失われていくのを 黙って見ている訳にはいきません・・・。
銀杏の葉も 黄葉が進んでいます。 まだ実のついている枝もあります。
柿の実も熟してきています。 実はこの木のあるお宅は空き家で 主は居なくても実は熟します。
せんだんの大木も 黄葉してきています。 実が付いているのが 分かりますか ?
これらの木々がある鏡川。 サギも多くなってきています。堰で待って小魚を狙います。
ススキ か 荻(おぎ)かも知れません。 荻は湿地に群生します。 見分けは難しい。
南京はぜ(なんきんはぜ) 紅葉が美しい。 白い実がなっている。
これは ハナミズキ。
道ばたに マーガレットが植えられていたので・・。
ホトトギスも 少し臈長けてきました・・。
秋明菊(しゅうめいぎく) ようやくあちこちで見られます。