( 近くにある北富士演習場 今日の富士山は機嫌がよくない・・? )
『
森里川海をつなぎ 支えていくために 』(提言)を再開します。
7月1日以来かと思います。 高知を出て 月山に登り 富士山の麓に
戻って来ている間に 時間が過ぎてしまいました。申し訳ありません・・。
多くの人々がこの提言に参加しています。どうすれば私たちの自然を守り
いのちをつないでいけるか 様々な問題を持ちながら 人々は考え 行動
しています。その提言プロジェクトです。九州はじめ各地で水害被害が出て
います。絶望的な気持ちの方も多くおられることでしょう。荒ぶる自然に
どう対応するのか? 恵みと試練の繰り返し 人類誕生以来 私達の祖先も
考え 工夫し 共生・共存し続けたことでしょう?
共に 考えるきっかけになることを願い 続けます。文章が難く 長いとの
お考えもあるかと思います。充分私がかみ砕いて 理解していない故もあります。
どうかお許し頂いて 美しいふるさと作りに 参加していきたいと思います。
基本となる考え方
◎
地方創生に貢献する。
人口減少 高齢化は明らかな事実です。これを逆手にとって 国土利用を考え直し 自然の恵みを
引き続き得るよう 防災の観点からも居住地の見直し 新たな暮らし方を考える。森里川海が本来
持つ力を自然資本として活用し 人工的な構造物で海浜を埋め尽くす防災は 再検討すべきだ。
自然の防潮堤とも言われる珊瑚礁を見直し 珊瑚礁に負荷をかけない土地利用を考える。海と陸の
境にある干潟、湿地の保全も大切です。(生態系を活用した災害対策プログラム)
再生可能エネルギーを地産地消することで 地域の活性化を図る。地域として自立が促進されるよう
地方創生に貢献する。
今回の福岡・大分を中心とした記録的大雨で 山間を中心とした地域で 河川・道路・橋・鉄道など
インフラが壊れ 住民が孤立しました。日常の維持管理の不十分さと 温暖化による異常気象の頻発が
相まって 被害を大きくしています。
◎
森里川海のある地域だけでなく 国全体 県全体で支える。
地域だけに管理の負担を負わせるのは適当ではありません。恵みを受ける幅広い地域で協力していく
べきです。又目先の問題だけでなく 貨幣価値だけで考えるのでなく 将来の国民の財産として森里
川海を考えていく必要があります。生育に時間のかかる森林や風景が将来の社会の豊かさと安全にも
貢献します。清浄な空気 食物を育てる土壌 多くの生き物を育てる清流 海域なども経済価値だけで
考えてはいけない自然の恵みです。企業・国家・国民一人一人が自然資産を 現在の為に無駄遣いする
のでなく 持続可能な共有財産とすべきです。それには長期視野と 広域な協力で国家的メリットを
自覚することです。いわば国民運動として 森里川海を維持し育てていく必要があります。
現在の縦割り行政 目先の利益だけ考える選挙システムも問題です。ポピュリズムなど人気取り政策で
なく 50年先 100年先の政策が必要です。省単位、県単位の政策、森は森 海は海という個別な
取り組みでは充分でありません。「流域圏」など地域を俯瞰した考え方、人口減少 働き手減少という
現実を踏まえ 将来を考えた政治が望まれています。地方では子供も生めない 残りたくても仕事も無い
楽しみも無い 田舎は美しくても 若者は出ていき つらいことがどんどん増えています。将来東京さえ
人口減少が来ます。今住みよい中単位の都市も 夕張市などの現実が待っています・・。
現在 地方創生の重要性と長期性を鑑み 地方創生(まち・ひと・しごと創生本部)担当として特命
大臣が置かれています。人口減少に歯止めをかけ 人口集中を是正して地域でも安心して仕事と生活を
やっていこうとする考え方ですが 『大震災が地方でよかった!』 などと発言する大臣もいて地方へ
の差別感は 根強くあります。
◎
具体的なアイデア プロジェクト。
全国リレーフォーラムで出された意見を基に 具体的な取り組みの幾つかを紹介します。
⑴ 森林のメタボ解消 健全化プログラム
日本の森林量は過去最大であり いわばメタボ状態。これを活用しつつ将来につなぐ事業が必要。
木材として活用する他 バイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源)としての活用 環境配慮も
進める。森里川海の恵みを引き出し 生物多様性を豊かにする森林事業のガイドライン作成・普及
施業から利用までのトータル目線の森林事業の推進 生物多様性を配慮した生産財や製品の認証取得
国産材 地元材の利用など木材の消費行動の適正化 木材市場の活性化など
⑵地域産食材再生にも貢献する 豊かな水循環形成プログラム。
古くから日本人の食生活の中心に魚介類があった。江戸前の食文化に代表されるように 各地域で
そこで穫れる魚介類を使った料理があり それらが持続的に利用出来るよう森から里・川・海の
つながりを見直し 水循環の改善を図る。藻場・干潟の再生 海域の環境改善の為の植林 湿地の
再生など。
水は循環して 生き物が生きる環境を造っています。日本は雨も多く 貯蔵する森林も豊かです。
水がいつもある川は 乾燥地帯では考えられません。水循環を今後ともしっかり守っていくことは
私たち人間にとっても 多くの生き物にとっても大切なことです。
⑶トキやコウノトリが舞う国土造りプログラム。
トキやコウノトリ 鶴や雁など大型鳥類が大空を舞う環境は 多くの生き物が生きる良好な環境です。
彼らが生息できる水田環境づくり 生き物にやさしい農業の推進 農薬使用や生き物の移動を阻害する
水路の段差解消など 生き物目線で考える必要もあります。生物多様性を保全する里地里山 湿地
海域の保全も大切です。ホタルなど夏の夕べに飛び交う自然を残したいものです。
⑷美しい日本の風景再生プログラム。
美しさ 心地よさも自然の恵みの一つ。伝統的な自然も人々の心を育て 郷土を愛する心を育てます。
童謡や唱歌に出て来る昔ながらの風景、 棚田 古民家 街並み 河川利用 料理法の継承・復活
木材、竹材を使った工芸商品開発 外国人にも喜ばれる日本人のふるさとの体験型観光 日本の風景を
掘り起こし 観光資源としていく。伝統的な仕事を残すと共に 新たな仕事を生み出すこと。こに若い人々も
参加し 交通網 生活圏を改善 IT技術の利用 次代を生かした魅力的な環境を創っていくこと。 ( 続く )
週に1度だけ 私たち民間人がこの演習場に入るのが 許されています。
秋になると 一面銀色のススキの原になります。 遠くに見えるのは 山中湖です。
花の名前は仲々難しい・・。特に低山帯に咲く花は・・??
キンポウゲ ? キジムシロ ? 似た花が沢山あります。
タケニグサ(竹煮草) 背が高いので よく分かります。
左はイタドリ。 右の可愛いい黄色い花は くされだま(草連玉)??
今盛りの 岡虎ノ尾。 白いですが 虎の尾に似ていますかねー?
月見草。 待宵草かも 知れません・・。 とても似ています。
アザミ or タムラソウ(田群草)? 葉っぱにトゲが無いのを言うそうです。
ユウスゲ? まさに 野のユリです。 これから どんどん咲いていく感じ。
野生のアヤメ。雑草の中に混じって 咲いています。季節的には どうかと思いますが・・。
ギボウシに似ているのですが 頭が違う ? ぼけていて分かりませんね ??
山中湖をこの角度に見るのも 面白い・・。