( 夏至の朝 5時頃 朝陽が上ってきました。山がないと 高知では4時56分の朝陽。)
最近『食料安保』という言葉をよく聞きます。食料自給率が40%を切り 戦争や不作によって輸出規制を打ち出す国も
増えています。 私が組合員でもあるJAグループは国民が消費する食料はできるだけその国で生産するという 国産国消
(地産地消)の考え方を理解してもらおうと情報発信に努めています。今日は日本の農業について考えてみたいと思います。
すぐ昔の話しを持ち出すのは年寄りの悪いクセですが 日本は80年前戦争中で まず国産 というポスターが街に貼って
ありました。外国から石油を禁じられ 食料輸入がおぼつかなくなって 庭に芋や身近な野菜を植えました。戦後は更に
厳しく NHKの朝ドラで法を守った裁判官の死が話題に上がっていましたが 私など子供も闇米を買いに行かされました。
気の毒なのは太平洋戦争で戦没した兵士です。フイリピンなどで死んだ多くの兵士は食糧補給が断たれて 飢えや栄養失調で
多くの人々が死んでいったとのことです。 私の父などもそうであったのかと思うと 本当につらいものがあります。
こんな出来事が 今又身近に起こるかも知れません。北朝鮮の国民の飢えが時々報道されますが 独裁者のやることは国民の
幸福など全く無視なのです。ロシアやイスラエルの指導者も同等と考えます。領土、資源や食料が戦争の原因になることは
あり得ることです。そんな意味で食料の自給は 大切な安全保障です。 しかし日本の農業の現実は実に寒々しいものです。
日本は米や野菜は自給出来ているように言われますが 昨秋は猛暑の影響を受けて 全国の米どころで米が割れたり 白い
未熟な米が相次いでいます。農家にとって価格が下がり大変です。 実は加工・業務用の野菜は外国に約3割頼っています。
農家が使う化学肥料の原材料は90%輸入です。その価格が大きく跳ね上がり 燃料も高騰、消費者へ価格転嫁出来るか
大規模農業も含め日本の農業は赤字と借金で 農家廃業の危機にあります。 消費者と利害が衝突する面もあり 流通面の
改善も含め検討されるべきです。
穀物を巡る環境が変わった!と言われる。 高価格で大量に買い付ける中国に日本が買い負ける事態になっている。輸入に
頼る以上 食品価格の上昇は避けられない・・。デフレ2%脱却どころの騒ぎでない。 生鮮食品を加えれば物価は大変な
値上がりです。それでも農家は肥料や農薬の値上がり 電気・燃料のコスト上昇を価格に転嫁出来ていない・・。スーパーの
力が強く 市場で値段が抑えられ 農家が勝手に価格を決められないという。
50年前には70%あった食料自給率が今は38%、 政府は30年度の目標として食料自給率45%を掲げているが 達成
見通しは暗い・・。日本の農業は担い手不足が深刻(林業も同じく)ここ20年で半減している。農業者は70才以上が
6割 60代が2割と高齢者によって維持されている。自給率の維持・向上も大事だが農地や経営体 人材の確保が重要と
いう声も上がる。農業指導者の数も不足している。
無農薬 有機肥料による有機農業について NHKもクローズアップ現代でも取り上げていた。隣県の徳島JA東徳島で農地を
分析した上で 必要な肥料を鶏フンなど有機肥料で補い 収量 品質とも良好だと言っていた。 今健康志向から 割高でも
安全・安心な有機食品を求める傾向にある。 肥料の国産化の上でも 土地に優しい農業は注目される。
今週はほとんど雨か曇り空ですが ヒマワリは やはり晴れの日が似合います。
萱草(かんぞう)。 別名忘れぐさ。 ニッコウキスゲの仲間。
久し振り ! アメジストセージ。 1年たつと 殆ど名前が出てこない・・?
山法師(やまぼうし) 花水木の仲間ですね。
もうムクゲが満開です。 1日花ということで 地面に多くの咲いた後の花が落ちている。
塀の上に咲いた朝顔。 日本の花 ですね。
風船唐綿(ふうせんとうわた)花も有り 丸い実の形がユニーク。 秋になると割れて種が出る。
上のと名前が似ていますが 唐綿(とうわた)です。 花は色鮮やかです。
ガンピ。センノウの仲間。 スイセンノウにも似ている・・。
ブラックベリー 後は熟すのを待つばかり・・。
友人の家のレモン。 先日白い花が咲いていましたが 小さな実が付いてきました。
しっかりと根が張った稲です。
セリ ? クレソン ? もう川の幅一杯に広がりました。
鏡川のソバにある喫茶店。 いつも手入れをしている方から頂いたという グラジオラス。