Il film del sogno

現実逃避の夢日記

浮雲/流れる

2011-05-05 04:20:00 | 日記
5/4(水)晴れ時々曇り
屋内にいるのがもったいないような陽気である。連休のタイムスケジュールは一定している。10:00起床、定番のスペシャルサンドを孤食して昼前に外出。池袋の駅前の床山にて断髪。昨日同様、そのまま新文芸坐へ。今回の特集で最も混雑が予想される2本立てがかかっている。案の定、満席どころか立ち見や通路への座り込みも含めて場内パンパン。さらには還暦過ぎの爺さん婆さんが過半でこれは一種異様な雰囲気であった。自身も成瀬作品ではこの2本が甲乙つけがたいベストだと思ふ。何度再見してもため息しか出ない。名作たる所以であるが年齢を重ねるごとに作中人物に更なる感情移入をしてしまう。1本目は腐れ縁男女の落魄譚。考えてみればラブシーンはただ一度の接吻のみ。しかし目配せや二の腕だけでこれほど濃密な官能を描けるとは。二本目は花柳界のバックステージもの。競演女優7名が圧巻。栗島すみ子・田中絹代・山田五十鈴・杉村春子の前では高峰秀子や岡田茉莉子が小者に見える。長い余韻に浸って帰路に就く。
コメント
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