晩春／麦秋／歓待

5/22(日)曇り時々雨
昨日同様睡眠３時間程度で池袋へ向う。小津詣である。本日の演目は所謂『紀子３部作』の二編。しかし小津映画、１０代の大昔から折に触れて再見しているがこれほど見れば見るほど新たな発見がある映画もない。既に浩瀚な評論がありその声価は確立しておりますが、晩春なんぞは相当アブナイホラー映画といってもいい。原節子の美貌もさることながら杉村春子が上手いですね。場内高齢層で結構な混みようである。喫煙所で中堅の役者を見かける。出演作は解るが名前が出てこない。帰宅後にネットで調べると有名歌手と結婚していたのですな、すでに離婚してましたが。穏やかな気持ちになって劇場を後にしてジムで遠泳、夕食後、更にロサ会館で邦画のレイトショウを鑑賞。渋谷で上映していた単館ものであるが好評につき小屋を変えての続映か。その割には観客２０名程度とチト寂しい。無名監督、スター不在の低予算作品であるが、これはなかなか捻った家庭劇で大変面白かった。平田オリザ主宰の劇団員が中心となった役者が達者で、不気味な闖入者によって転がるシナリオも非凡な出来栄え。弱冠２６歳でプロデュースも兼ねる美人女優にも刮目。カフェで読書をして深夜帰宅。